拙者、ゴルフ侍と申す。
諸君はドラゴンクエストをプレーしたことはあるだろうか。
言わずも知れたRPGゲームの名作であり、全世界で愛されている国民的ゲームである。
現在ではその人気から「ドラゴンクエスト11」まで発売されている。
そんなゲーム界を牽引するドラクエであるが、面白いゲームシステムがある。
それは「作戦コマンド」だ。
基本的にプレーヤーが操作するのは主人公のみであり、他のキャラクターはゲームのAIが作戦に沿った行動を自動的に行ってくれる。
プレーヤーによって好みの戦略が異なるだろうが、ゴルフのプレースタイルにも似たようなことが言えることに気付いた。
今回はゴルフの作戦コマンドについて紹介していきたい。
ドラクエにおける「いのちだいじに」
守りを最優先する「いのちだいじに」。
味方の回復と補助のタイミングが完璧であり、これに勝る戦略はない。
<様々な条件での行動パターン>
・HPが半分以下になったとき ⇒ 全力で回復(ホイミ系)
・ステータス異常になったとき ⇒ 全力で治癒(キアリー・キアリク)
・特殊なモンスターのとき ⇒ 補助で強化(フバーハ・マホカンタ)
・何もないとき ⇒ 補助で強化(通常攻撃・スカラ・バイキルト)
概ね、上記のようなアルゴリズムが組まれているが、「何もないとき」の行動についてはドラゴンクエストのバージョンによって変わってくるようだ。
<「いのちだいじに」の考え方の違い>
・ドラクエ4: 攻撃呪文の使用頻度やランクを下げて、MPを節約する
・ドラクエ5: 相手が雑魚であろうとも最強の呪文・特技で全滅させる
同じ「いのちだいじに」という作戦でも、考え方が全く違うのは興味深い。
ドラクエ5以降では「攻撃は最大の防御である」を体現しているのだ。
いわば「ガンガンいこうぜ」に回復の概念を組み込んでおり、MPの消費に目をつぶることができれば、攻撃・防御なんでもござれの最強のバランス型とも言える。
ゴルフにおける「いのちだいじに」
さて、ここで質問だ。
どんなゴルファーが「いのちだいじに」という作戦を取り入れているだろうか?
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ここからは拙者の考察である。
「いのちだいじに」の考え方はそれぞれ以下のゴルファーに当てはまるだろう。
①守り最優先の「いのちだいじに」: アベレージゴルファー
②攻守を揃えた「いのちだいじに」: プロゴルファー・トップアマ
①守り最優先の「いのちだいじに」: アベレージゴルファー
アベレージゴルファーを見渡してみると、この「いのちだいじに」を取り入れている人が多いこと、多いこと。
研究熱心な人ほど、この傾向が強い。
プロや中部銀次郎といったゴルファーの考え方に学び、実践しているつもりなのだろう。
・極力リスクを下げたクラブ選択
・トラブルショットでは脱出を最優先するコースマネジメント
・風や雨など自然の環境を受けにくいショット
例を上に挙げたが、全て技術という基礎の上に成り立つものばかり。
フルショットができない者がコントロールショットをできるわけもなく、リスクを回避せんとばかりに球を操る芸当を試みるとは甚だ滑稽である。
はっきり申せば、諸君はその域には達していない。
90を切ってから、コースマネジメントを考えればよい。
②攻守を揃えた「いのちだいじに」: プロゴルファー・トップアマ
攻守のバランスが取れたゴルファーはプロかトップアマの領域だ。
爆発力という点では「ガンガンいこうぜ」の後塵を拝すが、一打の重みを優先するのであれば、この戦略が最も理に適っている。
しかし、この戦略は容易ではない。
攻めであろうと、守りであろうと、最高の技術を使いながら戦うのだ。
「メラ」よりも「メラゾーマ」、「ホイミ」よりも「ベホマズン」。
中途半端な技量で「いのちだいじに」を実践しても効果は薄い。
守りの技を持たなければ「ガンガンいこうぜ」と大差はないし、攻めの技を持たなければ貧弱な通常攻撃だけが頼りとなる。
まとめ
結論、「いのちだいじに」の戦略はレベルが高い。
この戦略を最大限に活かすためにも、自分の力量を増やしておかねばならない。
・リスクを見極める鋭い視点
・リスクを回避する確かな技術
・トラブルを切り抜けるスキル
己の武器を徹底的に磨き、いつでもどこでも繰り出せる準備も必要である。
レベルが上がったときに実践してみよう。
(ゴルフ侍)