拙者、ゴルフ侍と申す。
諸君はドラゴンクエストをプレーしたことはあるだろうか。
言わずも知れたRPGゲームの名作であり、全世界で愛されている国民的ゲームである。
現在ではその人気から「ドラゴンクエスト11」まで発売されている。
そんなゲーム界を牽引するドラクエであるが、面白いゲームシステムがある。
それは「作戦コマンド」だ。
基本的にプレーヤーが操作するのは主人公のみであり、他のキャラクターはゲームのAIが作戦に沿った行動を自動的に行ってくれる。
プレーヤーによって好みの戦略が異なるだろうが、ゴルフのプレースタイルにも似たようなことが言えることに気付いた。
今回はゴルフの作戦コマンドについて紹介していきたい。
ドラクエにおける「めいれいさせろ」
主人公と同様に、仲間の行動もコントロールできる「めいれいさせろ」。
オートマチックではなく、完全にマニュアル方式での戦闘となる。
全ての行動が自由自在であるがゆえに、プレイヤーの力量が試される。
仲間のHP・MPなどの状況判断に加えて、敵の耐性を考慮しながら戦いを進めていく必要があるのだ。
AIでは小回りが利かないので、この作戦の方が便利な場面が多々ある。
・メタルスライム系を全員で集中して倒す
・敵をあと一撃で倒せるならば、回復ではなく攻撃を選択する
・長いダンジョンの道中ではMPを節約しながら戦う
・ボス戦では攻略パターンに沿って戦う
「めいれいさせろ」が「作戦」と呼べるかは甚だ疑問であるが、非常に重宝される作戦であることが分かって頂けると思う。
最大の弱点は、臨機応変な対応ができないこと。
例えば、予想外の猛攻を受けてしまい、仲間が瀕死状態になった場合の回復や、死亡時の蘇生は同一ターンでは不可能となる。
相手が強敵であればあるほど、立て直しの遅れが全滅の危機を招くのだ。
逆にAIでの即時的な対応の方が良い場合も多く、「めいれいさせろ」がいつも完璧な作戦であるわけではないことには注意しておくべし。
ゴルフにおける「めいれいさせろ」
ゴルフは自分が選択した通りに事を運べる。
これは簡単なようで、非常に厳しい。
正に「因果応報」。
善いも悪いも、全ての結果は自分の行動に起因する。
己の不出来を、天候やゴルフコースをはじめ、同伴競技者やキャディーのせいにする者がいるが言語道断だ。
自分自身が全責任を持って、最適な一打を選択しなければならない。
・情報収集力: 環境(ライ・傾斜・残り距離など)を現状把握する能力
・判断力: どのようなショットを打つべきかを分析する能力
・決断力: どのようなショットを打つかを決断する能力
・実行力: 決断したショットを遂行する能力
「ガンガンいこうぜ」や「いのちだいじに」は状況によって自動的に判断させるアルゴリズムであるが、「めいれいさせろ」はその選択肢の多さゆえ経験値に大きく左右される作戦だ。
果たして、あの時・あの場面での決断は正しかったのか。
答えが出ないまま、自分の「めいれい」の質を上げていかなければならない。
まとめ
「めいれいさせろ」は数多くある作戦コマンドの集大成であり、プレイヤーの実力が如実に反映されるという作戦だ。
しかし、この作戦は習熟したゴルファーの専売特許ではない。
「自分のことは自分が決めて、結果は自分が責任を持つ」という当然のことを繰り返していくことにより、自身の成長が望める。
失敗や挫折も大いに結構。
自分なりの必勝パターンを作り上げていこうではないか。
(ゴルフ侍)