拙者、ゴルフ侍と申す。
「身の回りにプロのようなアマチュアゴルファーが増えてきた」
褒め言葉ではない。
渾身の皮肉だ。
プロゴルファーの真似をし過ぎて、これ以上の上達が見込めないスイングになってしまったようだ。
この件について詳しく知りたい者は、過去の記事を参考にするがいい。
プロゴルファーを真似しないのであれば、一体誰を参考にしていくべきか。
多くのアマチュアを見てきた経験から、上達していくアマチュアゴルファーの共通点をお伝えしよう。
上達していくアマチュアゴルファーの共通点
これから紹介する項目は、全てアマチュアゴルファーがやりがちな動作だ。
これを極めた先には上達の道が待っている。
「ん?」
「アマチュアがアマチュアらしくすることが上達に繋がるのか?」
そう思った諸君。
「プロはプロらしく、アマチュアはアマチュアらしく」が正解だ。
そのまま疑問を頭の中に抱きつつ、以下の解説を読み進んでいくがいい。
①マン振りしている
拙者が見てきた限りでは、野球部出身の人はクラブが良く振れている。
惚れ惚れするぐらいだ。
しかも飛ばすことに関して「当て勘」があり、飛ばしのコツを知っている。
ここで野球部は二手に分かれてしまう。
マン振りを貫けば上達の近道となり、マン振りを封印すれば遠回りとなる。
マン振りを繰り返していると、一定の力加減(意識の中ではほぼ100%)で振ることができているため、スイングの再現性が高まり、いついかなる時でも同じスイングができるようになる。
一方、力を抑えたようなスイングをしていると、力加減はその時々により変化してしまい、再現性の高いスイングは完成しない。
当たり前の話だ。
「マン振り」を繰り返している野球部出身者を見て、拙者はわくわくしながら見守っている。
「そうだ、その調子で早く上級者の仲間入りをするのだ!」
②手打ちしている
腕っぷしが強く、誰が見ても「手打ち」をしているゴルファーがいる。
素晴らしい。
なかなかゴルフのセンスがあるではないか。
ゴルフクラブという特性上、ヘッドを返さなくては真っ直ぐ飛ばない。
「ヘッドを返す」という動作は、「手打ち」でしか習得できない技術だ。
「手打ち」ができないゴルファーは、一生飛ばないゴルファーになるだろう。
逆に「手打ち」ができているゴルファーは見込みありだ。
がんがん「手打ち」を極めて、無意識に手が変えるようなスイングを手に入れよう。
その後に体の回転を徐々に加えていけば、極上のスイングが見えてくる。
「手打ち」スイングの反対語は、「手抜き」スイング。
どちらが上達しそうかは文字通り明らかだ。
諸君はどちらを選択するのか教えてくれ。
③ダフっている
こんな話を聞いたことがあるか?
男子プロの試合の後には、ゴルフ場はデコボコになる。
それはもう、修復が大変困難なほどに・・・
あまりにも力が強過ぎて、ターフを取り過ぎているという意味だ。
このことは1つの示唆を与えてくれる。
「ターフを取らなければ、ゴルフは上達しない」
ターフを取れるようになると、ミート率が安定し、かつ飛距離が出るようになる。
したがって、上級者のほとんどは必ずターフを取る。
「ダフリ」も「ターフを取る」ことも紙一重だ。
絶対にダフリたくないという、地球に優しい者はゴルファーに向いていない。
地面を掘ることを怖がらずに、ヘッドを上から下に振り下ろすことができるようになれば、ゴルフは一変する。
ダフってばかりいる諸君、もう少しダフリを極めてみよ。
そのまま突き進んでいけば、夜明けは近いぞ。
まとめ
以上、「上達していくアマチュアゴルファーの共通点」をお伝えした。
①マン振りしている
②手打ちしている
③ダフっている
プロの視点からすると、上記3点は全てしてはいけないことだ。
だからといって、アマチュアにもそれが当てはまるわけではない。
アマチュアはアマチュアらしく、①~③の基本を忠実に実行しよう。
この道を通らずして、上級者の道へなど行けるものか。
信じるか信じないかは、あなた次第。
(ゴルフ侍)