拙者、ゴルフ侍と申す。
坊主頭をこよなく愛する、昭和生まれの日本男児である。
坊主こそが日本人として最強・最高の髪型であると断言しよう。
諸君の周りにも坊主がいると思うが、彼らには人知れず悩みがある。
ネタでもいい。
坊主の生態をどうか知っておいてはくれないだろうか。
思いやりの心を持って彼らに接して頂ければ、拙者の本望でござる。
防御力が下がる
①夏の日差しで、頭が日焼けする
坊主には独特の悩みがある。
「頭の日焼け」が大変深刻なのだが、分かる人はいるだろうか?
考えてみて欲しい。
頭は体の中で一番太陽に近く、その太陽と頭を隔てる物は髪しかない。
その髪がなければ、太陽の下にいる限り、頭は常に紫外線の照射を受け続けることになる。
拙者はゴルフ侍であるがゆえ、日焼けには長年慣れてはいるが、
「頭の日焼け」は、諸君が経験している日焼けとは次元が違うと思ったほうがいい。
結婚当時、新婚旅行で10日間ほどの長い休暇が取れたので、
スキンヘッドにしてモルディブの海を満喫してきたことがある。
家内がマッサージを受けてみたいというので、初めてのマッサージを受けてみた。
すると生涯で経験したことのない苦痛を味わったのだ。
そう、「ヘッドスパ」。
触られるだけで激痛が走る。
更にそれを揉みほぐすという凶行に、拙者はギブアップせざるを得なかった。
<拙者の実例>
・痛くて頭を洗えなくなる → 腫れ物を撫でるように洗う
・痛くて寝返りが打てない → 直立不動の体勢で寝る
・日焼け以降、フケのように頭の皮が剥がれだす → 早く皮を剥がすしかない
真夏の日差しは思ったよりも残酷である。
甘く見ると大変なことになる。
諸君の周りにいる坊主は、
今はなき髪の大切さを感じながらも、常に日差しと戦っているのだ。
坊主はないものねだりはしない。
いつでも「帽子」が友達だ。
②冬の寒さが、頭の肌身に染みる
髪は、寒さに耐えられるように「保温性」の機能を持っている。
北極熊など、寒い地方の動物は全身が厚い毛に覆われていることからもお分かりだろう。
もともと「ヒト」は猿人の時代には毛に覆われていたが、
「ヒト」はいつの時代からか無毛の動物になってしまった。
そのため洋服を着て体温調整するようになったが、
髪がない坊主は、外気温の影響を直接的に受けることになる。
氷点下を下回る日には、それこそ凍てつくような痛みであり、
スキー場で「耳」が痛くなると思うが、その現象が「頭」でも起こると想像して欲しい。
髪がある人で「頭が痛寒い」という経験はなかなかないはず。
【雑学】なぜ、「ヒト」は毛がなくなるように進化してきたのか?
「ヒト」は保温効果のある毛をなくすことで、体温の上がり過ぎを防ぐように進化してきた。
もともと森から草原に出たヒトの祖先は、食べ物を求めて長距離を歩いたり走ったりするようになり、活発に動き回っても体温が上がり過ぎないための仕組みが必要だった。
この仕組みは脳の大型化にも一役かった。
脳は熱に弱い器官であるため、冷却の意味で頭部だけを残して毛は退化していった。
現代では、肉体労働よりも知的活動が年々増えていっている。
そうすると頭が発熱するわけで、髪という存在は今後邪魔になってくるだろう。
何百年以降になるか分からない。
しかし、坊主は未来の「ヒト」の最終形であると自信を持って生きるしかない。
「坊主」は最先端の未来人だ。
時代を先取りし過ぎて、時代がまだ追いついてこない。
③落下物に対して防御できない
髪の存在意義は、「頭を守る」ことでもある。
転んだ時、何かが頭上に落ちてきた時、髪があるとないとでは大違いだ。
髪がクッションの代わりとなり、衝撃を吸収してくれる。
頭上から落ちてくる物とは何だろうか。
重い物、硬い物が直撃していたら、今現在は命はないかもしれない。
拙者は「鳥のフン」が頭に直撃したことがある。
白色で半熟のような塊、それでいて産みたてほやほやの温もり。
髪がないだけで、その感触や質感がダイレクトに伝わる。
髪は頭部を守る「兜」として、重要だと感じる。
無論、髪があっても惨劇であっただろうが。
あぁ、思い出すだけでも気分が悪くなる。
まとめ
以上、「髪」は防御力を高める大切な防具であることを伝えた。
①夏の日差しで、頭が日焼けする
②冬の寒さが、頭の肌身に染みる
③落下物に対して防御できない
その防御力を「ゼロ」にする坊主は、文字通り「捨て身」の勢いを持っている。
・防御力を捨てて「攻撃力」に特化するのか
・防御力の源となる「身のまもり」を鍛えるのか
どちらにせよ、覚悟を持った「坊主」の右に出るものはいない。
捨てるものがあってこそ得られるものがある。
その潔さが坊主の格好良さでもある。
(ゴルフ侍)