拙者、ゴルフ侍と申す。
拙者は「ゴルフ侍」として生きていく上で、
世間の常識人とはかけ離れた偏見を持っている。
例えば、髪型。
男子ゴルファーに告ぐ。
男であれば「坊主」一択だ。
これを説明するには、「坊主」の歴史や意義から始めなければなるまい。
一般人や女性には全く興味がないかもしれぬが、
「ゴルフ侍」を目指す諸君には必見の内容だ。
坊主の歴史とは
1862年(文久2年)、第一回遣欧使節(Wikipedia)
今から130年ほど前、江戸時代の街中には「侍」や「武士」が闊歩していた。
当時の日本人としてはそれが当たり前の光景だったが、
外国人から見たら、それはそれは奇抜な髪型に驚いたに違いない。
頭頂部を綺麗に剃り上げ、後頭部とサイドの髪を結って、その上に乗せる。
いわゆる「ちょんまげ」だ。
現代においては、このような髪型をした者はいなくなったが、当時の侍は至って真面目に髪型を整えていたのである。
それでは、この髪型にはどのような意味があったのであろうか?
侍の髪型の意味とは
侍と言えば、「刀」。
そして「鎧」に「兜」を装着していた。
当初は「刀」から身を守るはずだった「兜」は、鉄砲という新兵器が登場した頃には、顔全体を覆い隠すような仕様に進化していく。
もちろん防御力を高めるために、金属製で非常に重い代物である。
そんな「兜」を頭に被り、「命のやり取り」をするには髪が邪魔だったのだ。
髪が邪魔になる理由は、以下の通りだ。
①蒸れてしまい痒くなってしまう
②保温性が高まって頭が働かなくなる
③髪が目にかかると見えなくなる
当時の文化としては、「ちょんまげ」スタイルが大変実用的で、かつ最高にいけてる髪型だったのだ。
世界的に見てもこの髪型は日本だけであり、世界に誇れる素晴らしい文化ではなかろうか。
次に、「坊主」の代表格である「僧侶」について調査してみよう。
僧侶の髪型の意義とは
タイのサンガ(Wikipedia)
仏教徒である僧侶にとっては、髪は「煩悩」の象徴とされる。
面白い示唆ではないか。
髪はどんなに剃っても生えてくるため、確かに「煩悩」でようである。
現世のあらゆる欲望を捨て、悟りへ少しでも近づくため、僧侶は剃髪をしているのだ。
まとめ
以上、「侍」と「僧侶」の髪型について、その意義を確認してみた。
・侍: 戦う覚悟、実用性、存在感
・僧侶: 煩悩を断ち切る意味
この2つの考えを統合した先にある答え。
ゴルフ侍としてあるべき髪型は「坊主」である。
ゴルフを主戦場とするゴルフ侍は、髪型においてもその実用性と存在感を示すと同時に、ラウンド中に湧いて出てくる願望・欲望を沈めなければならない。
坊主頭のゴルファーは、正に現代に生きる侍であり、覚悟と自制心が滲み出た人物である。
諸君、髪の毛で遊んではいないか?
愚か者、そんな暇があればゴルフの練習だ。
いつでも戦える準備をしておけ。
(ゴルフ侍)