拙者、ゴルフ侍と申す。
最近は「アプローチ」について思いを馳せている。
初心者であろうが「アプローチ」より「ショット」を磨くほうがいいのに、と。
ゴルフスタイルが固まってしまうと、こうも話が噛み合わなくなるのか、と。
そんな中、急にひらめいたのが「すごろく」である。
正に青天の霹靂(へきれき)。
「すごろく」と「ゴルフ」を掛け合わせて、ゴルフ侍は何を語ろうというのか。
前代未聞の試みだ。
お忙しいところ大変恐れ入る。
奇特な方よ、どうか拙者の妄想に付き合って頂きたく候。
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すごろくとは
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すごろく(雙六・双六)とは、サイコロを振って、出た目に従って升目にある駒を進めて上がりに近づける盤上遊戯(ボードゲーム)である。
出典:Wikipedia
諸君も小さい頃、正月に親戚や家族と遊んだ覚えがあるのではないか。
拙者は「人生ゲーム」のほうが馴染みがあるが、ゲーム性は似たようなものだな。
止まったマスでの意思決定、そして分岐が増えれば増えるほど、「運」だけでなく「戦略」としての楽しみも生まれてくる。
すごろくとゴルフの類似点とは
何故、「すごろく」を題材として取り上げたのか。
実は「すごろく」と「ゴルフ」は似ていることに気付いてしまったのだ。
以下の3点をご覧頂きたい。
①スタートとゴールが決められている
「すごろく」を1人でプレーする人はいないと思うが、「ゴルフ」も同様。
スタート地点とゴール地点は決められており、同条件のままで一斉に始める。
1つのゴールに向かって、1人1人が紆余曲折を経ながらドラマを繰り広げる。
「すごろく」も「ゴルフ」も一緒だ。
②ゴールには「ぴったりの目」を出す必要がある
「すごろく」では悔しい瞬間がある。
ゴール間近にいるにも関わらず、大きな目が出てしまって引き返す羽目になった時だ。
ゴールまで残り1マスであっても、逆に今よりも遠ざかるリスクもあり、サイコロを振る際には緊張が走る。
ゴルフで言えば、残り1ヤードのパターだ。
ゴールするまで気が抜けないところが非常に似ている。
③振り出しに戻る
「すごろく」で最も恐ろしい出来事。
それは「振り出しに戻る」のマスに止まることだ。
ゴルフで言えば「OB」がそれに相当する。
「OB」を打ってしまったら、また再度同じ場所から打たなければならない。
「すごろく」同様、事前に「OB」の危険性を認識できているはずだが、それでも「OB」してしまう悲しさよ。
そのダメージは同等であり、共にゲーム性を高めることに成功している。
④サイコロの目には色んなタイプがある
調査したところ、世界には1~100面体のサイコロが存在するらしい。
だが、サイコロは基本的に6面体だ。
6面にはそれぞれ異なる数字が記載されており、その出た数字を進むことになる。
ゴルフには14本のクラブを持つことが許されており、そのクラブ選択が14面体のサイコロだと思うと「すごろく」に親近感が湧いてこないだろうか?
サイコロの目:基本
サイコロは6面体が基本であることは先述した通り。
その目は当然のことながら以下の通りである。
<サイコロの目:基本>
①1
②2
③3
④4
⑤5
⑥6
これだな。
説明するのも恥ずかしいぐらいだが、改めて確認ということでご理解願おう。
サイコロの目:ゴルフ初心者
さて「ゴルフ初心者」はどんなサイコロを持っているだろうか。
拙者が考えた一例はこちらでござる。
<サイコロの目:ゴルフ初心者>
①0
②1
③1
④1
⑤2
⑥3
ぬぬぬ!
「0」という数字が入っているではないか。
「0」とはすなわち空振りやそれに相当するミスショットを指す。
さらには「1」という全く飛ばない目が3つも存在する。
これでは牛歩戦略と言えども、ゴールするまで多くの手数を要するはずだ。
こんなサイコロで勝負したくない!
サイコロの目:アベレージゴルファー
次は、ゴルファーの大部分を占める「アベレージゴルファー」の番だ。
今回も拙者の独断と偏見で決めさせてもらった。
<サイコロの目:アベレージゴルファー>
①1
②2
③2
④2
⑤2
⑥3
なんと!
「2」という小さい目が多いではないか。
さすがに「0」という目はなくなったが、中途半端な距離が多いこと。
初心者ゴルファーは「1」を出し続けて、手前からゴールへ向かう牛歩戦略を止むを得ずに選択していた。
アベレージゴルファーは「2」が多く出るので、ホールアウト間近で下手をするとピンをオーバーしてしまいそうだ。
これもストレスが溜まりそうなサイコロだな。
サイコロの目:プロゴルファー
どんどん行こう。
いよいよ「プロゴルファー」が持つサイコロの目について考えてみよう。
「飛び」も「寄せ」も高次元にこなすプロが持っている目とはいかに?
<サイコロの目:プロゴルファー>
①1
②1
③2
④5
⑤6
⑥6
少し極端か。
いや、6つの数字で表すのであれば、これが妥当だろう。
ティーショットは④~⑥を狙って、ほぼマン飛び。
残りの短い距離は①~③を狙って、ほぼカップイン。
ゴルフをサイコロとして捉えた時には、オールマイティーに数字を持っているよりも、両極端に数字が偏っている方が強いと感じている。
事実、世界のトッププロは全部これ。
アマチュアの世界でも「飛ばし」は必須要素である。
これらの例を見て、諸君はどうお考えになるだろうか?
すごろくの真実
世界には「表」があれば「裏」もある。
諸君には「すごろく」の真実を伝えておこう。
誤解①:6面体のサイコロが出す目の確率は(1/6)である
各面には「1~6」の数字が彫られている。
彫られた重量により、サイコロの重心が微かに傾くのが想像できるか?
その結果、一番出やすい目は「5」となるらしい。
では、もし意図的に重心をずらせるのであれば?
自分が出したい目に偏らせることも可能であろう。
誤解②:誰が同じサイコロを振っても、出る目の確率は同じである
ここでも誤解が生じやすい。
実はサイコロを振る「技術」というものが存在する。
麻雀をする者なら「阿佐田哲也」という雀士をご存知のはずだ。
簡単に解説しておこう。
「1」と「6」の両面を挟んで持って、「2」「3」「4」「5」の目の方向に対して順回転させたとする。
すると、サイコロの目は「2」「3」「4」「5」の4面に絞られる。
つまりサイコロを振る「技術」で、確率を(1/6)→(1/4)に減らすことができるのだ。
この技術が洗練されてくると、順回転の回転数もコントロールできるようになる。
出したい目など自由自在である。
まとめ
さあ、結論だ。
「すごろく」を通して、拙者は何を言いたかったのかをまとめる。
①サイコロの目はあなたのゴルフスタイルによって変わる
初心者・アベレージゴルファー・プロゴルファーの例を見て頂いた。
<ゴルフスタイルの違いによるサイコロの目>
・初心者:0・1・1・1・2・3
・アベレージゴルファー:1・2・2・2・2・3
・プロゴルファー:1・1・2・5・6・6
自分が持っている目は、現在のゴルフスタイルを如実に表している。
好むと好まないに関わらずな。
②サイコロの目を変えてみませんか?
サイコロの目が「1」や「2」ばかりで満足か?
手持ちの目で満足できなくなったのならば、サイコロの目を変えていこう。
飛距離を伸ばしていけば、「5」や「6」の目も出せるようになるだろう。
結局、「すごろく」も「ゴルフ」も少ない手数で上がったものが勝ちだ。
「飛び道具なくして寄せで勝負」と言っている時点で、底が知れている。
飛距離を得れば、ゴルフが劇的に変わるぞ。
③サイコロの目をコントロールしてみませんか?
サイコロの目をカスタマイズしたならば、次はその精度を磨け。
「運」に頼るよりも「技術」に頼れ。
少なくとも最悪の事態を想定し、その目の選択肢を潰すぐらいの技術は持つことだ。
以上。
「すごろく」を例に取ると、ゴルフに関してこうした示唆が得られる。
まずは「ゴルフスタイル」を変えて、その「ゴルフスタイル」を貫き通していくこと。
強い意志を持っていれば、絶対に強くなれる。
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(ゴルフ侍)
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