ゴルフコラム

「力を抜く方法」ではなく「力む方法」を覚えよ

投稿日:2019年6月21日 更新日:

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拙者、ゴルフ侍と申す。
シングルゴルファーを増やすために日々、情報発信を続けている。

ミスショットをすると、よくこんな声を掛けられる。

「今のは力が入ってましたね~」

「力入れすぎだよ。もっと力を抜かないと!」

「女子プロみたいに脱力してスイングするといいよ」

諸君も言われたことがあるし、言ったことがあるだろう。

はっきり言って、完全に大きなお世話だ。

力を抜けばナイスショットになると思っている人が多くて不憫に感じてしまう。

解決策は「力を抜く」のではなく「力む方法」を知ることだ。

つまりは力のコントロールである。

・力を抜いてコントロールするのか?

・力を入れてコントロールするのか?

どちらが将来的に有望なゴルファーになりえようか。

今回はそんな話をさせて頂こう。

1:スイングで「力を抜く」という意味

それでは、まず力を抜いて。

全身脱力してスイングして見せよ。

さて、上手く打てたかな?

もし上手く打てた人は脱力が十分にできていないと断言する。

なぜなら脱力しているにも関わらず、しっかりとクラブを持てているし、遠心力や重力に耐えうるほどの筋力が発生しているからだ。

もしタコのようにフニャフニャと脱力しながらスイングをしようものなら、クラブは持てないし、もし関節にうまく引っ掛かったとしても、バックスイングやフォローでクラブは飛んでいってしまうだろう。

つまり脱力スイングと言いながらも、良い塩梅(あんばい)で力が入っているのでナイスショットが打てたと言える。

この脱力アドバイスが有効なのは、自分の全力スイングを知っており、その出力をコントロールできる運動神経の良いゴルファーだけである。

力の入れ方を知らない初心者には決して与えてはならないアドバイスなのだ。

2:スイングで「力を入れる」という意味

ゴルフに悩んでいる初心者ゴルファーに言いたい。

「もっと力め!!」

全然力みが足りない。

もっと力を入れていいのに、「脱力」という金言に洗脳されて、力が全く伝わらないようなスイングになっている。

一方、腕の力だけで振っているようなゴルファーもいる。

そんなゴルファーにはこう言いたい。

「もっと全身で力め!」

腕の振りは十分でも、体の回転が不十分である。

力を1極集中するのも悪くないが、もっと全身全霊を込めて打ち込んで欲しい。

最初は球が暴れるかもしれない。

それでも続けていると、力の入れ具合によって球の安定感が変わることに気付くはず。

これこそがナイスショットの秘訣なのだ。

力をコントロールする方法とは?

脱力する方法。

力む方法。

どちらも力をコントロールする方法である。

脱力する方法は「マイナス」を意味し、力む方法は「プラス」を意味する。

脱力で力をコントロールしようとするならば、基準となる力加減があってはじめて有効な手段となりえる。

一方、力みで力をコントロールしようとするならば、徐々に力を(上乗せ+上乗せ)で力の入れ方が分かってくるはず。

ゴルフスイングなんて日常生活ではしない動きであるし、最初は誰も力の入れ方なんて分からない。

まずは力を入れることに専念して、自分なりの基準を作っていくことが重要だ。

できれば中途半端に7~8割のスイングではなく100%のスイングが良い。

更に言えば、この基準を作っていく過程が宝の山となる。

基準が自分の中で階段状に出来上がった結果、なんと力の入れ具合をコントロールできるようになっているはずだ。

・力感100%

・力感80%

・力感60%

といった具合に。

自然にマスターできるので、「脱力」といった難しいコントロールは必要ない。

以前の力感100%(実際には80%)の感覚でスイングをしてやれば良い。

最終的には、距離を微調整する段階で「脱力」という技術もマスターしていけば、プロやトップアマのように微妙な距離を打ち分けることができるようになるだろう。

まとめ

今回は「力を抜く方法と力む方法の違い」について話した。

・力を抜く方法:基準から力を「マイナス」していく

・力む方法:基準から力を「プラス」していく

ポイントは自分の中に「力の基準」があるかどうか。

基準を持たぬまま脱力から始めてしまうと、力感があやふやで何の練習にもならない。

力む方法から始めれば、現状の100%スイングが基準となり、スイングの再現性が高まっていく。

結果的にどちらを選んでもいいが、経験値として残る方法が絶対に効率的だ。

諸君が無駄な練習をしないことを祈る。

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