拙者、ゴルフ侍と申す。
日々、目まぐるしいほどの環境の変化が押し寄せてくる。
ゴルフに集中しようにも、体力やメンタルなど全てを高水準に保つことは困難だ。
やる気スイッチとは?
テレビをつけていると、面白いCMが流れてくることがある。
スクールIE CM 「ぼくだけのやる気スイッチ」篇
やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろう~♪
教えてあげるよ、君だけのやる気スイッチ~♪
ほう、人間にはやる気を出すスイッチがあるということか。
この比喩表現は抜群だ。
分かりやすくて、耳にも残る。
是非ともやる気を出すスイッチを教えてくれ、
となる。
では、ゴルファーにとっての「やる気スイッチ」はあるのだろうか?
スイッチということは、「ON」か「OFF」の二者択一。
つまり「やる」か「やらない」かだ。
そこで自分自身を振り返ってみた。
そういえば、拙者が得意の「マン振り」をする際に、「やる気スイッチ」を押すかのような所作を入れていることに気付いた。
「やる気スイッチ」ならぬ「マン振りスイッチ」だ。
しかも、これは誰にでも真似ができるほど簡単で、かつ再現性がある。
諸君もこの方法を学んで、いざ挑戦でござる!
「やる気スイッチ」=「帽子を投げ捨てる」
拙者は帽子が嫌いだ。
普段の練習では帽子はしていないため、ゴルフ場で帽子を被ると調子が狂う。
なるべくであれば、練習場と同じ環境でプレーしたい。
しかし、重要な試合の日には敢えて帽子をする。
帽子をすることで、日焼けを防止したいわけではないぞ。
「自分を抑えて、自分を解放する」
この一連の流れを帽子でコントロールできるからだ。
ちなみに帽子は英語で"cap"と記す。
"cap"の意味が実に深いので、後の理解のために先に確認すると良い。
①帽子、蓋
何かの頂上を覆うものを指す。
すなわち、帽子や蓋などである。
②上限、上限を設ける
蓋という意味から連想して、「上限」という意味も持つ。
ビジネス用語としてはこちらの意味が強い。
③ハンディキャップ(handicap) ※派生語
スポーツ競技において、強さのバランスを取るために制限をかけること。
ゴルフのハンディキャップにも"cap"がついているのだ。
帽子については、その状態において以下4つのフェーズに分かれる。
①帽子がない状態
・ニュートラル
・特に気持ちの変化もなく、安定したゴルフができる
・プライベートのラウンドなど、大半はこのプレースタイルで一貫している
②帽子を被った状態
・自分を少し抑えることができる
・上半分の視野が狭まり、集中力が高まる
・試合の日など、自分の実力を1ランク落としてペースを作ることができる
③帽子を脱いだ状態
・リフレッシュ
・脱力した状態に戻る
・ミスショットをした後、頭を冷やす時に有効である
④帽子を投げ捨てた状態
・パワー全開
・球を打つまで無敵状態になる
・勝負どころで披露する(入れ替わりのオナー、攻めのパー5など)
これら4つの状態を、試合の流れを見ながらコントロールしていくのだ。
帽子というツールはONとOFFの切り替えが簡単なのでお勧めである。
イメージによる強化
帽子の効果を更にパワーアップさせる方法がある。
それはイメージの力だ。
周りから見ると帽子を取るだけの行為だが、自分にとっては特別な行為であることを強く意識してみよ。
以下に、イメージによる強化方法を2つ紹介する。
①ドラゴンボールのパワーアップ方法
諸君も「ドラゴンボール」を読んだことはあるだろう。
「ナメック星人」と呼ばれる種族がいて、彼らは日頃のトレーニングのために重みのあるターバンや服を身に付けている。
いざ戦闘の際には、「重り」を脱ぎ捨ててパワーアップすることができる。
まさにこの心境。
この「重り」は物理的な要素に加えて、戦闘民族としての「やる気スイッチ」だ。
帽子を脱ぎ捨てる時に、10kgの重さを持った帽子だとイメージするのだ。
それを脱いだからには、もう向かうところ敵なし。
己のプライドを賭けて、全力のパワーを解放するべし。
②高橋尚子のラストスパート方法
高橋尚子とは、2000年9月、シドニーオリンピックの女子マラソンにおいて、日本女子陸上界において初の金メダルに輝いた選手だ。
フルマラソンは42.195kmと長丁場。
「ペース配分」が重要となるが、34km過ぎでサングラスを沿道に投げ飛ばしたと同時にラストスパートを掛けたのである。
それまで競っていた選手を突き放し、そのまま優勝のテープを切った。
そう、彼女にとってはサングラスが「やる気スイッチ」だ。
サングラスを投げ捨てると壊れてしまうので、諸君は「帽子」で代用しよう。
気合がみなぎり、普段なら出せないようなパワーもきっと出せる。
まとめ
どうだ。
参考になっただろうか。
今回は拙者が実践している「帽子をマン振りスイッチにする方法」を伝授した。
他にも気合を入れる方法はたくさんあろう。
例えば、大相撲の高見盛のように「ロボットルーティーン」があっても面白い。
是非プロゴルファーにも、そんな気合パフォーマンスをする人が出てきても良い頃だ。
(ゴルフ侍)