拙者、ゴルフ侍と申す。
シングルゴルファーを増やすために日々、情報発信を続けている。
諸君、国民的ゴルフゲームである「みんなのゴルフ」をプレーしたことはあるか?
無論、拙者は「みんゴル」ファンであり、「みんゴル神」の称号を持っている。
「みんゴル」の初代は1997年に発売され、その後はシリーズ化して世界累計販売本数は1,400万本以上、最新アプリでは600万ダウンロードを超えている人気振りだ。
一方、日本のゴルフ人口は一説によると670万人と言われており、ゴルフゲームを楽しむだけで実際のゴルフにはなかなか流入してこない層が存在する。
なぜか?
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「リアルゴルフ」は100切りすら難しいからだ。
しかし「みんゴル」だと誰でも簡単にパープレーができるようになる。
1回目のプレーでアンダーパーも十分にありえる。
「リアルゴルフ」を誰でも楽しめるように簡略化したのが「みんゴル」であるからだ。
この点に拙者は着目した。
「みんゴル」をプレーしたことがある諸君!
「みんゴル」で得た知識を活かし、「リアルゴルフ」に適用してみようではないか!
ゴルフはシンプルに考えれば、驚くほど簡単になる。
大丈夫。
拙者が誰にでも分かりやすく解説する。
同時並行で「みんゴル」をプレーしてもらえば、更に理解を深めることができるだろう。
いざ「みんゴル」から学び、ゴルフ上達に活かそうではないか!
1:【問題点】グリーンの傾斜が読めない
遠路はるばる、長い道のりを経てようやくグリーンに到着した。
「いざ、パター勝負だ!」
意気込みは良いが、肝心のグリーン攻略は大丈夫か?
パッティングには以下の3つの手順がある。
<パッティングの手順>
①グリーンを読む
②仮想カップを決める
③仮想カップに向けて打つ
グリーンを読んで仮想カップを決めるまでは、あくまでも「準備フェーズ」。
その後に仮想カップまで打つ技術が求められる「実行フェーズ」になるというわけだ。
今回のテーマは、「縦の距離感」を合わせることである。
距離感が合うようになれば、カップに寄るようになるだけでなくカップインの確率も必然と上がる。
距離感を掴むためには、水平距離だけでなく、グリーンの上りや下りの起伏を読めるようにならなければならない。
しかし「高低差」を正確に読むことは非常に難しく、もし読めたとしてもどれだけの影響があるかは分からないというのが実情であろう。
2:【簡略化】グリーンの高低差が表示される
現実のゴルフでは、距離感を掴むことは非常に難しい。
このまま忠実にゲームで表現してしまうと、難しすぎて誰にも遊んでもらえない。
「みんゴル」ではどうしたのか?
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グリーンの傾斜を画面上で忠実に表現したのである!
「みんゴル」の初代から最新作まで、シリーズを通して全く変更されていない伝統的な傾斜表現は以下の方法だ。
<グリーンの傾斜表現>
①傾斜の向き:格子状のグリッド上で、白い点が動く「方向」で表現
②傾斜の強さ:格子状のグリッド上で、白い点が動く「スピード」で表現
③高低差:ボールからカップまでの「高低差」をセンチ単位で自動表示
この画面、初めて見る人でもその意味が分かるはず。
つまり「グリーン読み」が誰にでも簡単にできてしまうのだ。
それでは「みんゴル」式のグリーン戦略を紹介する。
結論から申すと、まず「距離」を先に決めて、その後に「方向性」を決めること。
それ以外は一切認めない。
なぜか?
カップインさせるためには距離と方向性のバランスが重要なのだが、カップインさせる時の組み合わせは無限になってしまうのはお分かりだろう。
ならば距離を一つに決めてしまえば、方向性は自ずと決まってくるのである。
では、早速ではあるが「縦の距離感」について説明していこう。
2.1:カップをオーバーさせる距離を決めよう
「ネバーアップ、ネバーイン!」
ゴルフの格言であり、パットは届かなければ入らない。
カップに対してぴったりの距離を打つより、少し強めに打つことが必要だ。
では、「みんゴル」においては何ヤード強めに打てばいいのだろうか?
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「みんゴル」では、1メートルの残り距離であれば、ほぼ100%の確率で入れることができる。
そのため、カップに対して「+1メートル」となるように打てばいい。
2.2:高低差を水平距離に変換しよう
更にもう一点。
距離に影響を与える「高低差」についても考えよう。
「みんゴル」では、有難いことに現在地からカップ地点までの「高低差」が画面上に表示される。
みんゴルファンであればご存じだろうが、この「高低差」を水平距離に変換する公式が存在するのである。
諸君にも、是非知ってもらいたい情報だ!
【高低差を水平距離に変換する公式】
高低差(cm)×10=水平距離(cm)
【例】
・上り10cm=水平距離100cm強く打つ
・下り15cm=水平距離150cm弱く打つ
この公式、上りと下りが混在するラインであっても適用可能だ。
カップまでの高低差が分かれば、水平距離は全く怖くないと言えよう。
以上を踏まえ、距離感については以下のようにまとめることができる。
「打つべき距離=水平距離+1+(±高低差×10)」
以上、距離感は感覚で打つよりも、数値で導き出すべし。
3:【逆輸入】グリーンの高低差を水平距離に換算しろ
高低差を正確に表示することで「みんゴル」が簡単にプレーできることは分かった。
では、次に「みんゴル」から「リアルゴルフ」への逆輸入だ。
「リアルゴルフ」でも「みんゴル」と全く同じ手順で攻略してみよう。
3.1:カップをオーバーさせる距離を決めよう
諸君、こんな話を聞いたことがないか?
「パターは43センチオーバーが最も入る」
これは科学的に検証した結果、「デーブ・ペルツ」という研究者が提唱した理論だ。
しかし今後はピンを立てたままパッティングができるので、時代遅れになる可能性はあるが、一つの指標としては参考にできる。
ポイントは、返しのパットを入れる技術があるかどうかだ。
そのレベルに従って、どれだけ強めに打つかを決めればよい。
<カップをオーバーさせる距離>
①パター苦手:距離ぴったり(+0)
②パター普通:少し強め(+0.5)
③パター得意:強め(+1.0以上)
拙者が提唱しているパッティング理論では、グリーン上でも単位は「メートル」ではなく「ヤード」で計算すること。
1歩あたり1ヤード(=0.9144メートル)の訓練を積めば、歩測で距離が測れるからである。
であるならば、実際の距離に対して(0.5ヤード)を加えることが、科学的にも計算的にも合理的であると言えるだろう。
3.2:高低差を水平距離に変換しよう
次に「高低差」の距離換算をする。
「高低差(cm)×10=水平距離(cm)」というみんゴルと同じ方法を活用すべし。
ただし単位は「ヤード」をベースにするので、例えば「上り10cm」の時には「100cm」ではなく「1ヤード」だと数値を捉えるようにすればよい。
この誤差は無視できるレベルであり、シンプルさを取った方がメリットは大きい。
肝心の高低差については、「水平器」を使う方法が良い。
練習グリーンに行った時には、こうした機械を使いながら傾斜の感覚を掴み、目測や足の感覚で傾斜が分かるようになればいい。
<高低差を求める公式>
水平距離×(傾斜×1.9)=高低差
<傾斜の感覚>
傾斜1度:1ヤード先で1.9cm・かなり弱い傾斜
傾斜2度:1ヤード先で3.8cm・弱い傾斜
傾斜3度:1ヤード先で5.7cm・強い傾斜
傾斜4度:1ヤード先で7.6cm・かなり強い傾斜
(※傾斜1度:1メートル先で1.74cmというタンジェント計算)
<例>
水平距離10ヤードで傾斜1度:10×(1×1.9)=19cm → 1.9ヤード強め
水平距離15ヤードで傾斜2度:15×(2×1.9)=57cm → 5.7ヤード強め
傾斜を基に高低差を計算することができるようになれば、その高低差に「10」を掛けるだけだ。
縦の距離感を掴むには、
「グリーンオーバーの距離」と
「高低差の距離換算」を攻略せよ!
4:【結論】高低差を読めるようになれば、ゴルフは簡単になる!
以上、「みんゴル」における「縦の距離感」についての考え方を解説した。
<高低差の読みについて>
【問題点】グリーンの傾斜が読めない
【簡略化】グリーンの高低差が表示される
【逆輸入】グリーンの高低差を水平距離に換算しろ
高低差を計測するには確かに難しい。
しかし100%の精度は求めていない。
大体の高低差でいいので、それを水平距離に変換して打つようにすれば、縦の距離感は次第に合ってくる。
何も手掛かりがないままに打つのであれば、こうした考え方を取り入れてみてはいかがだろうか?
大丈夫。
「みんゴル」方式はリアルゴルフでも役立つのだ。