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ゴルフ練習日記|2019年10月31日
日本初のPGAツアートーナメント、「ZOZOチャンピオンシップ」が千葉県の習志野カントリークラブで開催された。
ゴルフファンにとっては、ラグビーワールドカップ以上に胸を熱くしたのではないだろうか?
優勝は言わずと知れたタイガー・ウッズ。ゴルフ界の生きるレジェンドだ。次点には日本の松山英樹が入り、今後のメジャーでの活躍を予感させてくれる試合展開であった。
しばらくゴルフから遠ざかっていた人も、ゴルフ熱が再燃したはず。
拙者も例外ではなく、タイガー・ウッズのスイングを目に焼き付けながら、普段よりもゴルファーが集まっていた練習場へと足を運んだ。
タイガー・ウッズ直伝のドリル
面白い記事があったのでご紹介しよう。
「これでやっと練習する意義が出てきたね」タイガー・ウッズが日本の女子大生ゴルファーに教えたこと(みんなのゴルフダイジェスト)
内容としては、明治大学の女子部員がタイガー・ウッズから直接受けたというレッスンだ。
「皆さんは練習するときにターゲットを決めて打っていますか?」
不覚にも、このタイガーの言葉にドキッとしてしまった。拙者には理想とする球があって、その球を打つためにスイング改造に取り組んでいるわけだが、ふとするとスイングだけに囚われてしまうことがある。スイングはあくまで一つの手段であって、ゴルフがターゲットゲームであることを忘れてはならない。練習の中でもターゲットを決めながら打つ重要性を学ばせてもらった。
そうした話の中で、タイガーは以下の練習ドリルを紹介した。いわゆる球の打ち分けだ。
<タイガードリル>
- ①ハイドロー
- ②ローフェード
- ③ハイフェード
- ④ロードロー
1球1球、曲がりだけでなく、高さも操ろうという、このドリル。
難易度は高いが、このドリルをしっかりとこなせるようになれば、技術レベルを数段に向上させることができる。
よく「持ち球を磨こう」という話はよく聞くが、「逆球も練習しよう」という話はなかなか聞かない。
「持ち球」を練習しすぎると、そのスイングの特徴が強化されることで、逆にミスを増長させてしまうことはゴルファーなら経験済みだろう。特にラウンド中のミスというのは、ほとんどが自分の特徴が悪い方向に振り切れている時である。
であるならば、逆球を打てるようにしておくことで、自分のスイングを正常な方向へとバランス調整することも可能であるということだ。
このことを身をもって体感することができる、一言で言えば「最高のドリル」である。

タイガードリルをやってみた!
早速、タイガードリルに取り組んでみた。
https://twitter.com/golf_samurai11/status/1190036831234072577
やっぱりいい!
一つのターゲットに対して、1球ごとに球を上下左右に操ろうとするならば、球を操るメカニズムを理解し、それを体現するという2段階の操作が必要になる。つまりは、①頭と②体を同調させること。これにより、球が自由自在に操ることが可能になる。
備忘録として4種類の球の打ち分けを記録しておく。あくまでも拙者の打ち方であるが、いつでも見返せるようにセーブだ。
①ハイドロー:中→上
- バックスイング:中段
- フォロースイング:上段
いつも通りに振りかぶって、少しアウトサイド方向へと振り出していく。
緩やかなインサイドアウト軌道となり、ハイドローが打てる。ハイドローが持ち球の拙者にとっては最も簡単に打てる球である。
②ローフェード:中→下
- バックスイング:中段
- フォロースイング:下段
ハイドローと同様に、バックスイングはいつもの中段へと上げるが、フォローはインサイド方向へと振り出す。
緩やかなアウトサイドイン軌道になり、球は低いフェードになる。
ポイントとしては、フェースを開いて構えて、思い切ってフェースターンをさせてしまうことだ。ドロー打ちは無意識にフェースを閉じた状態で当ててしまうので、この「フェースを開いておく」という操作が必要になる。
③ハイフェード:上→中
- バックスイング:上段
- フォロースイング:中段
3番目のハイフェードからは少し特殊だ。ローフェードの応用になる。
通常よりも高い位置へとバックスイングを上げて、フォローはいつもの高さで振る。バックスイングでは、真横に上げるというよりも真上に上げるといったような新感覚が必要になる。
アップライトなアウトサイドインのため、ハイフェードが打てるようになる。
④ロードロー:中→下
- バックスイング:下段
- フォロースイング:中段
最後のロードローも特殊な感覚が必要になる。
バックスイングでは、グリップを肩よりも上に上げないという意識の下、グリップが腰の周りを回るような感覚でトップを作る。そうして出来上がったトップから、通常の高さのフォローにすることでロードローになる。
フラットなインサイドイン軌道からは、ロードローが生まれるのだ。
⑤持ち球:中→中
- バックスイング:中段
- フォロースイング:中段
極め付けは、中段からの中段のスイング。すなわち、自分の中で最もニュートラルなスイングをすることだ。
拙者の持ち球はハイドローのため、やはりハイドローが出ることになるが、限りなくストレートに近い球を打つことができた。
4種類の球の打ち分けでスイングバランスが整い、全ての悪癖が中和されて、どんな球でも打てるポジションにあるといった印象。今後の練習では、このドリルを採用させてもらうぞ。
