拙者、ゴルフ侍と申す。
諸君は「崔虎星(チェ・ホソン)」というプロゴルファーをご存知か?
彼を知らないとはもったいない。
ゴルフの楽しみを1つ見失っていることになるぞ。
・変則スイング
・ユニークなパフォーマンス
・派手なファッション
どれもが個性的であり、今では全世界においてその変則スイングが話題だ。
彼自身はいたって真面目で、彼がプレーするだけでギャラリーが盛り上がる事態となっている。
「崔虎星(チェ・ホソン)」選手を知らない人のために、彼の魅力をまとめてみた。
周りのアマチュアゴルファーにもいそうな感じが最高にたまらない。
【最新情報】2018年「カシオワールドオープン」優勝!
チェ・ホソンが5年ぶりV “虎さん”のサクセスストーリー【国内男子ツアー JGTO】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン
2018年11月25日(日)、嬉しい緊急速報が舞い込んだ。
上記の写真は、日本ツアー2勝目を飾った瞬間である。
本人は最後のパットが優勝を決める一打であることを知らず、周りの観客の様子を見て優勝を悟り、ギャラリーに向けて「ガッツポーズ」を繰り出したのである。
「ダサかっこいい」
「スイングがアマチュアみたい」
「経歴が異色で面白い」
コミカルで飾らないところがファンを強く惹きつける。
中年おじさんゴルファーの羨望の的であり、希望の星だ。
これからゴルフ場で多く「チェ・ホソン」選手のようなゴルファーが増えてくるだろう。
諸君も「他人のスイング」ばかり練習していないで、「自分のスイング」でゴルフを楽しもうではないか!
「チェ・ホソン」選手のようなゴルフは絶対に楽しい。
崔虎星(チェ・ホソン)とは
(出典:GDO ゴルフダイジェスト・オンライン)
彼は一体、何者なのだろうか。
早速だが、日本ゴルフツアー機構に掲載されているプロフィールを見てみよう。
崔虎星(チェ・ホソン|Ho-Sung Choi)
韓国南東部の港湾都市・浦項で生まれ育った。水産高校卒業後に地元の水産加工工場に就職。20歳の時、マグロの解体作業中に右手親指の一部を切り落とす事故に遭った。その後、ゴルフ場に勤務したことから25歳でクラブを握り、プロを目指して独学で猛練習。翌年には早くもセミプロテストに合格した。
2001年には韓国下部ツアーで賞金王に。レギュラーツアーでは08年に初優勝を果たした。
12年に日本のQTに挑戦して31位に。翌13年は“日本デビュー”前にワンアジア枠で出場した『インドネシアPGA選手権』で優勝。いきなり初シードを確定させた。
そこから5年連続でシードをキープ。14年は1ラウンドあたりの平均パット数が1位だった。17年は『フジサンケイクラシック』で3日目を終えて2打差の首位。ツアー2勝目の大きなチャンスだったが、最終日は序盤に崩れて優勝争いから早々に脱落したことが惜しまれる。
<プロフィール>
- 選手名:崔虎星 (チェ・ホソン)
- 所属先:フリー
- 生年月日:1973年09月23日
- 出身地:韓国
- 身長:172cm
- 体重:76kg
- ゴルフ歴:25歳~
- 得意クラブ:ドライバー・パター
もともと水産業で働いていた「崔虎星」。
現在の風貌も、どことなく漁師のような屈強で素朴な雰囲気を醸し出している。
ゴルフを始めたのが25歳からということでゴルフを昔から志していたわけではない。
右手親指の一部を切断という事故に見舞われながらも、持ち前の気合と根性でプロテスト合格まで駆け上がっている。
他に前例がない。
ゴルフスタイルだけでなく、経歴も個性的なプレイヤーだ。
崔虎星(チェ・ホソン)の戦歴
写真①:2013年「インドネシアPGA選手権」で優勝
(出典:GDO ゴルフダイジェスト・オンライン)
2013年3月、ジャパンゴルフツアーアジアシリーズの第2戦「インドネシアPGA選手権」で優勝した時の写真である。
当時の年齢で40歳。
パーマがかかったロン毛で、鮮やか過ぎるほどのオレンジが目に痛い。
いい年のおじさんが、間違えてリッキーファウラーをまねたような風貌だ。
優勝という結果も出したことで、アジアンツアーで一気に知れ渡ることになる。
写真②:2017年「フジサンケイクラシック」3日目を終えて首位
(出典:GDO ゴルフダイジェスト・オンライン)
2017年のフジサンケイクラシックで3日目を終えて首位に立った時の写真。
この写真、どうやらフィニッシュの画像のようだ。
強豪が揃う日本ツアーにおいて首位に立っている者とは思えない。
どのようにスイングすれば、この場所に収まるのかは謎である。
写真③:2018年「フジサンケイクラシック」2日目を終えて3位
(出典:GDO ゴルフダイジェスト・オンライン)
フジサンケイクラシックの富士桜カントリー倶楽部とは相性がいいのだろうか。
2018年も大活躍。
2日目、出だしで3連続バーディを決めると、285ヤードに設定されたパー4(14番)では1オンに成功し、イーグルを奪取している。
どんなにフィニッシュを崩そうが、上位に顔を出してくる。
彼は只者ではない。
崔虎星(チェ・ホソン)の超変則スイング動画
動画①:2018年「フジサンケイクラシック」2日目ハイライト
(YouTube:再生時間2:59)
彼の魅力が詰まった「動画総集編」だ。
この動画の編集者は狙って作ったのだろうか。
あまりにも出来が素晴らしく、お見事だ。
彼の魅力を知るためには必見の動画である。
<崔虎星の動画詳細>
①パターを外したリアクション
②par4でワンオンを決めるドライバーショット
③par4でイーグルを決めるパッティング(ゲッツ3連発)
④バーディーを決めるまでの一連の流れ(優しいゲッツ)
⑤背中方向に歩き出すほど会心のドライバーショット
⑥難しい傾斜をパターで上手く寄せるアプローチ
⑦右に飛んでしまった球を、背中越しで左に戻そうとする仕草
⑧カメラマンと談笑するひと時
⑨フェアウェイバンカーのあごに当たり落ち込むリアクション
⑩ホールアウトする様子
⑪「アシタガンバリマス!」と笑顔で意気込む会見
最初から終わりまで見て頂けただろうか。
どんなショットを放つのか、どんなリアクションを見せるのか。
観客をこれほどわくわくさせるプロゴルファーはいない。
個性を極めると、ここまで魅力的になるという良い見本だ。
今後、彼を応援したいというファンが続出していくだろう。
おまけ動画①:世界のユニークなゴルフスイング・ベスト10
(YouTube:再生時間3:20)
彼のスイングを調査していると、関連動画で上記のものが見つかった。
「世界のユニークなゴルフスイング・ベスト10」という内容であり、
第9位に宮里藍の太極拳スイングがあがっていたのは大変興味深い。
ジム・フューリクなど、誰もが知っているゴルファーが続々と登場してくる。
2013年に公開されているためか、この動画の中には「崔虎星」は出てこない。
しかし、明らかに彼のスイングがナンバーワンである。そうだろう?
崔虎星(チェ・ホソン)の印象
プロゴルファーの間でも彼の魅力は留まることを知らない。
「愛されキャラ」で放っておけない存在のようだ。
◆丸山大輔
「ボードを見たら、チェ・ホソンさんのスイング思い出して、雑念がよぎってボギー打っちゃいました」
「もしチェさんが優勝したらゴルフの教科書すべてを覆すようなことだ」
◆今平周吾
「前から“変”だったけど、2年前に一緒に回ったときはあんなスイングしていなかった。激しくなった。面白いと思う」
◆松原大輔
「気を抜くと、ふとした時に笑ってしまうかもしれない」
◆ジャスティン・トーマス
「今日、さっそく練習場で真似してみようかな」
◆ティーク・ケリー
「韓国オープンの中継は絶対に見るべきだ」
「韓国オープンの中継開始まであと53分。まるでクリスマスの朝のような気分だ」
まとめ
以上、「崔虎星」選手について、その魅力をお伝えした。
ゴルフが強いに越したことはないが、そのプレーだけで魅了するプロも珍しい。
彼が出場する試合には、そっと彼の結果や言動にも着目しておこう。
綺麗なスイングもいいが、個性的なスイングもいい。
これからも「崔虎星」選手から目が離せない!!
(ゴルフ侍)