パターのインパクト

今回はパターのインパクトを伝授しよう!
目次
「インパクト」の重要性とは?
「インパクト」は、ボールに力を伝える唯一のポイントである。「インパクト」にスイングの全てが凝縮されると言っても過言ではない。インパクトが重要であることは、初心者でも分かる真理だ。
しかし、拙者の認識は違う。
誤解を招くことを承知の上で、過激発言をさせてもらおう。
「インパクトの意識は不要だ!」
インパクト不要論、また常識を覆すような発言をしてしまった。この発言の責任はしっかりと取らせてもらう。諸君にも言葉の裏に潜む真意を是非感じ取って頂きたい。
「インパクト」の重要要素とは?
インパクトの意識を強く持っている者は、以下の3点に注意しているはずだ。
インパクトの重要要素
- 芯に当てる
- フェース角度を0度にする
- ヘッド軌道をストレートにする
早速だが、順番にその内容を確認していこう。
①芯に当てる
芯に当てることは、距離と方向性に影響を与える。
英語では「スイートスポット」とも呼ばれているが、「スイートスポット」は真芯、「スイートエリア」は芯というように使い分けがされている。
注意すべきは、芯にはパターヘッドだけでなくボールにもあることだ。ボールの直径は約4cmで、地上から2cmの高さがパッティングにおける芯になる。
ボールの芯をパターヘッドの芯で打ち抜くことができれば、力を余すことなく伝えるだけでなく、ボールの挙動が安定し、ブレのない綺麗な転がりを実現できるだろう。
②フェース角度を0度にする
インパクト時のフェース角度は、「打出方向」に影響を与える。
フェースが開いて当たれば右に出て、閉じて当たれば左に出る。あくまでも理想論だが、インパクト時のフェース角度は「0度」であることが望ましい。打ちたい方向に向けて、ボールを打ち出すことができれば、パッティング技術としては完璧だ。
③ヘッド軌道をストレートにする
ヘッド軌道は、「打出方向」に多少の影響を与える。
インサイドアウトで打てば右に出て、アウトサイドインで打てば左に出る。
これはイメージ通りであろう。しかし「打ち出し角度」への影響は、フェース角度ほどではない。
実験してみればすぐに分かる。
フェース角度を30度開いて真っ直ぐに打つと、30度に近い角度で右に転がる。一方、フェース角度を0度でキープしたまま、打ちたい方向に対して30度インサイドアウトに振ってみても、30度の角度で右には転がらない。少し右に出る程度である。
それぞれボールやパターヘッドの素材やヘッドスピードの違いによって誤差があるので、影響度合いについては言及しないが、その傾向は頭に入れておくべき情報だ。
「インパクト」の極意
「インパクトの意識を持って、インパクトの精度を上げる」
正しい。何も間違っていない。インパクトの重要性を認知しており、ゴルフを知っている者の発言だ。
しかし、惜しい!もう少し、発想を飛躍させて欲しいのだ。
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答えを聞きたいか?
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インパクトの意識を持たなくても、前述した3つのインパクト要素を満たすのが完璧である。
具体的には、以下に挙げる上達ステップをチェックせよ。
インパクトに関する上達ステップ
- インパクトの意識を持たず、芯に当たらない
- インパクトの意識を持って、芯に当たらない
- インパクトの意識を持って、芯に当たる
- インパクトの意識を持たず、芯に当たる
さあ、諸君はどのレベルか?
最終段階のSTEP4は「無意識的有能」と呼ばれる。考えなくてもできるというレベルまで行き着けば最強であり、理想だ。
「インパクト」は無意識で芯に当てる
以上、パッティングにおける「インパクト」について解説した。
インパクトの重要要素
- 芯に当てる
- フェース角度を0度にする
- ヘッド軌道をストレートにする
これら3点を意識することなく満たすことができれば、インパクトの技術はOKである。
ラウンドで実戦を積まないとパターは上手くなれないと勘違いしている者は多いが、家で素振りを繰り返すだけで精度は上がる。もちろんアドレスからフィニッシュまでの一連の流れを繋ぎながら効果的な練習をしよう。
やがてパターに自信が持てたなら、インパクトの技術を見極める最終テストがある。いつものアドレスをしてから目を閉じて、完璧なインパクトができるかどうかだ。自分の実力を試してみてくれ。
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絶対距離の打ち方 | |
①グリップ | ②スタンス |
③ボール位置 | ④バックスイング |
⑤トップ | ⑥ダウンスイング |
⑦インパクト | ⑧フィニッシュ |