パターのトップ

今回はパターのトップを伝授しよう!
目次
「トップ」の重要性とは?
ここで質問だ。
パターで「トップ」を意識している者は手を上げろ。
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トップの位置は「何となく」で決めているゴルファーが大半であろう。ほとんどのゴルファーが「距離感」に頼った感覚派だ。
しかしパターでは毎回打つべき距離が変わるため、ストローク幅を調整しなくてはいけない。「この距離なら大体この感じ」という打ち方は、経験値に大きく左右される。ゴルフ初心者であれば、カップに寄らなくて当然である。
通常のショットであれば「時計の文字盤」をイメージして、何時から何時というように振り幅を変えていけるが、パターでは小さい振り幅ゆえにそういった仕組み化が難しい。だが工夫を凝らせば、パターのトップも一つに決まる。トップが決まれば、転がる距離の再現性は必然と高まる。
これから伝えるトップ位置を覚えれば、もうパターの距離感で悩まなくていい。
「トップ」の極意
トップの位置は、パターで転がす距離に比例する。トップが小さければ短く転がり、トップが大きければ長く転がる。当たり前のようだが、この事実をパッティングに応用しよう。
①【25ヤード以内】トップ位置によって距離を打ち分ける方法
上の図を見て頂きたい。
トップ位置が変わることにより転がる距離が変わることを示している。そしてトップ位置は「10センチ刻み」で調整することが可能だ。
「10センチ」とはすなわち足幅であり、打ちたい距離に応じて1足分ずつ離していき、右足をトップ位置の目安にしてしまえば、いつでも打ちたい距離を打つことができる。
スタンス幅を固定しなければストロークが安定しないとの反論が聞こえてくるが、それはプロや上級者に限った話。極論だが、アマチュアには安定したストロークなど必要ない。
距離を司るトップ位置さえ決まりさえすれば、距離が自動的に合ってくる。車で言うと「マニュアル」と「オートマ」の違いだ。今の時代は「オートマ」だろう。
②【26ヤード以上】アプローチ感覚で距離を打ち分ける方法
26ヤードを超えてしまったら、パターのストロークでは為す術はない。距離が長過ぎると、パターのストロークでは無理が出るのである。
超ロングパットが残った時は、パターをウェッジやアイアンのように「アプローチ」として打つべし。アドレス(グリップ・スタンス・ボール位置)については、アプローチと同じ方法で構わない。
しかしながら、思考を「パター」から「アプローチ」に急に切り替えるのは難しい。もしアプローチに自信がなければ、一か八か「パター」の限界を超えて打ってもいいだろう。
だが覚えておいた方がいい。
パターで26ヤード以上の距離を打つ場合には、再現性に期待するな。人生最後の1球となる。しかしアプローチとして打てば、通常のアプローチと同じアドレス・振り幅であるため、パターとアプローチのタッチが同時に改善されていく。どちらの方法が将来的に合理的かは自分で判断してくれ。
「トップ」に距離感の全てを委ねる
以上、距離に対して最も影響が大きい「トップ」について解説した。
トップの極意
- 25ヤード以内
スタンス幅によるトップ位置の調整 - 26ヤード以上
アプローチスタイルでのパッティング
考え方は非常にシンプル。短い距離ではトップを小さく、長い距離ではトップを大きく。
「インパクトの強弱」や「スイングスピード」で距離感を合わせるという禁断の技術には手を出してはならない。アマチュアゴルファーであれば、等間隔でトップ位置を調整できる物差しを持っておこう。
「トップ」をコントロールするには、「右足」と「右膝」の位置を最大限に利用すべし。この方法、明日からでも実践できるほどの難易度である。諸君にとって良い結果となることを祈っている。
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絶対距離の打ち方 | |
①グリップ | ②スタンス |
③ボール位置 | ④バックスイング |
⑤トップ | ⑥ダウンスイング |
⑦インパクト | ⑧フィニッシュ |