拙者、ゴルフ侍と申す。
シングルゴルファーを増やすために日々、情報発信を続けている。
飛ばしに「筋肉」が絶対不可欠であることに疑いはない。
「は?飛ばしに筋肉は必要ない!」
もしそんな奇特なゴルファーがいた場合には、筋肉を全て削ぎ落してスイングさせてあげたい。
そこで初めて筋肉のありがたみが分かるだろう。
この度は「地引網漁」に参加してきた。
場所は千葉県の九十九里浜。
生まれてこの方、「地引網漁」は初めてである。
「地引網」と聞いて思い出すのは、網いっぱいに入った魚の群れ。
あの網を綱引きのように引っ張るわけだが、どうなることか?
これはとっておきのトレーニングになりそうだ。
では早速、初めての「地引網漁」をリポートして参る!
地引網漁とは?
「地引網漁」をしたことがある人はいるか?
恐らく99%以上の人が経験したことがないはず。
なぜなら地引網漁は特殊な漁業であるため、遠浅の海岸で海底に岩が隠れていないという条件が必要だったり、地引網を引くために大勢の人手が必要だったり、体験すること自体が難しいのだ。
そんな状況下、日本で最も有名とされているのが千葉県の九十九里浜であり、こちらでは観光地引網漁が体験でき、獲った魚は持ち帰れるとのことである。
我々もこの九十九里浜にお邪魔して、地引網体験をすることになった。
地引網漁の簡単な手順とは?
地引網漁を知らない方のために、「地引網漁」の簡単な手順を紹介しよう。
<地引網漁の簡単手順>
①小型船で網を沖の方まで運ぶ(約500メートル)
②小型船から袋網を落とす
③合図とともに左右の網を引っ張る
④袋に入った魚を生け簀に入れる
⑤バーベキューor持ち帰り
基本的に地引網漁の専用の網があり、漁業関係者の手伝いが必要になるだろう。
来て頂いたのは10人ほどであろうか。
この日は曇りで波は荒れていたのだが、大漁の予感がするとのこと。
言われるがままに沖の方を見てみると、多くの鳥が海面上を飛び回っており、これは魚が多くいる証拠だという。
否が応でも期待が高まってくるではないか!
小型船は大波を乗り越えながら、我々のいる砂浜から遠ざかっていく。
その間、子供達と押し寄せる波で遊んでみる。
遠浅の海岸なので、波が砂浜に到着する頃には弱くなっているが、その届く距離は意外と長い。
引いていく波を追いかけて、寄せてくる波から逃げ回り、楽しい時間を過ごした。
そうこうしている内に、「網を引っ張れ」という号令が発せられる。
我々の人数はおよそ80名。
大人が50名、子供が30名ほどだったろうか。
これほどの大勢だ。
最初は特に重さも感じずに引っ張ることができた。
まだ魚も網にかかっておらず、海に浮いた波をただ引っ張っているだけのようだった。
しかし、引いても引いても終わらない。
500メートルの綱引きをすることを考えると、相当な距離だと思わないか?
大人は段々と疲れが見えてくるのに対して、子供はおおはしゃぎで元気が尽きない。
後ろまで引っ張り切ると、また前の方に走りながら綱を引っ張りに行く。
子供にとっては素晴らしいアトラクションである。
そして袋網まで100メートルぐらいになった頃から、急に重さが変化した。
なんだろう?
袋綱に入った魚が重くて、海底の砂にこすられているのだろうか?
とにかくさきほどまでの重量とは全く違う。
掛け声も出しながら引っ張っていると、ようやく袖網が見えてきた。
袖網とは魚を追い込むための壁の役割を持っている部分である。
子供達の歓声があがり始める。
袖網に食い込んでいる魚がいるためだ。
この時点で魚が獲れたと実感ができ、テンションが上がってくる。
ここからはラストスパート。
波打ち際まで袋網が到着するまで、皆がフルパワーで引っ張った。
大漁だ!
袋網には見たこともない量の魚群が入っている。
・イワシ
・アジ
・エイ
・カニ
・エビ
・ボラ
・サメ
拙者の目測に過ぎないが、恐らく1万匹以上の魚が入っていた。
その中でも一番多かったのが、イワシである。
「鰯」と書いて「イワシ」と読む。
魚に弱いと書くのだが、実際にその通りだ。
陸にあげただけなのに、徐々に元気が失われていった。
下の方にいる他の魚の重みに負けたイワシは、既に動きがない。
その後、バーべキューで焼き魚にしたわけだが、イワシも美味いものだな。
油が乗っており、そのままでも海の塩味で美味しく食べることができた。
希望を言えば醤油があれば最高だったが、焼肉の辛口たれとの相性も良かった。
九十九里浜の名産と言えるイワシだが、あの量を我々だけで食べきれるはずがない。
残された魚達は、今回の漁業関係者のスタッフがうまく加工品にするなり、美味しく召し上がって頂けたと信じている。
トレーニングの成果
この度は「地引網漁」を体験したわけだが、ここまで強く引っ張るという動作は日常生活では存在しないし、良いトレーニングになった。
翌日に筋肉痛になった箇所を以下に記録しておこう。
・肩回り
・上腕筋
・ふくらはぎ
・足首(負傷)
上半身の筋肉痛が主だが、下半身も程よい筋肉痛になっている。
今月はランニングで下半身強化に努めていたはずなのに・・・
「地引網漁」でまだまだ筋力が足りないことを思い知らされた。
不覚だったのは、綱を引っ張っている最中に左足首をひねってしまったこと。
患部が腫れているわけではないので、大事には至っていないはず。。。
ゴルフやランニングにも支障が出そうだが、梅雨が恵みの雨となるか?