拙者、ゴルフ侍と申す。
拙者の人生は「ゴルフ」でできている。
「ゴルフ」のために働き、
「ゴルフ」のために食べ、
「ゴルフ」のために鍛える。
ラウンドをしている時にも、その理念に従い行動しているが、
同伴競技者からは「変人」として見られる行為がある。
ゴルフカートに乗るべきか?
諸君、ラウンドの時に「ゴルフカート」に乗っているか?
聞くまでもない。
ほぼ100%のゴルファーが乗っている。
拙者は、プレーの進行に問題がなければ、一切カートには乗らない。
全員がティーショットを打った後、真っ先に一人で走る。
時にジョグ、時に全力疾走、自分がナイスショットであろうが関係ない。
「カートには乗らない」という行為には、実は深い理由がある。
驚かれはするが、誰にも理由を聞かれないので誰にも話したことはない。
需要はないかもしれぬが、諸君にだけ特別に伝授する。
①トレーニングとして走る
拙者は「飛距離」を重視するゴルファーである。
昨日より今日、今日より明日、1センチでも1ミリでも遠くに飛ばしたい。
そのためにはトレーニングが必須だ。
下半身は「スイングの安定性」、上半身は「飛距離アップ」、
それを意識しながら走る。
次の打席に立つまでは、ただの移動ではなく、トレーニングの時間なのだ。
②ウォーミングアップで心肺機能を整える
朝のティーショットは緊張する。
それでも「マン振り」で集中力を高めたショットを繰り出すが、
コンディション的に今日一番のショットではないことは確かだ。
体や頭はまだ完全には起きていない。
そこで、「ウォーミングアップ」として走るのだ。
無酸素運動のように息が切れてしまうと逆効果だが、
適度な有酸素運動で体をほぐし、リズムを意識した走りをすれば、
すぐに体調を整えることに成功する。
よく調子が出ないと嘆く人がいるが、拙者の場合は朝一から絶好調だ。
③プレーファーストを徹底する
正直、ゴルフカートは遅い。
遅すぎて、走った方が早い。
これは同感だろう。
走るのであれば、林の中も急斜面も関係ない。
ゴルフカートでは行けない場所も、走ればどこへでも行ける。
セカンドオナーのボールを見つけて知らせてあげれば、
感謝もされプレーファーストが実現する。
「ゴルフ侍」の名にかけて、拙者の組が遅いとは決して言わせない。
④ゴルフの醍醐味を味わう
拙者は月1ゴルファーだ。
週2回の練習はしているが、仕事・家庭の事情でこれ以上は厳しい。
月1度のラウンドは、それこそ待望の瞬間だ。
この日のために1ヶ月生き抜いてきたと言っても過言ではない。
ゴルフ場に着けば、拙者にとってはテーマパークの世界に入ったようなもの。
そんな中、ゴルフカートを運転しながら、ゴルフ場の風と匂いを浴びるのも良いが、
「芝」という緑のじゅうたんを踏みしめることは大変価値がある。
是非、この心地良さを諸君にも味わって頂きたい。
⑤誰にでも一発で覚えられる
拙者の周りで、これほどまでに頑なにカートに乗らない人はいない。
お蔭様で、拙者のようなゴルファーは一発で有名人だ。
名門コースでは、走ることを見苦しいとする先輩がいらっしゃるので、競歩レベルで自粛するが、メンバーコースでは走り放題だ。
しかし、覚えられようと思って拙者は走ってない。
あくまでも「トレーニング」としての意味が第一であることを忘れてはならない。
まとめ
以上、ゴルフカートに乗らないほうがいい5つの理由を紹介した。
ゴルフカートに乗るメリットは「体力温存」ぐらいか。
しかし、拙者は「体力消耗」すらもメリットと考えている。総合的に判断すれば、間違いなくゴルフカートに乗らないほうがいい。
極論。
世の中からゴルフカートがなくなればいいのに。
(ゴルフ侍)