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「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」|中国の格言に学ぶゴルフへの向き合い方

投稿日:2018年9月20日 更新日:

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拙者、ゴルフ侍と申す。

 

諸君はこんな格言を聞いたことがあるだろうか。

 

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」

 

中国語では「授人以魚 不如授人以漁」と言われ、元来は老子の言葉とされている。

 

その意味は「人に《魚》を与えると1日で食べてしまう。しかし人に《釣り方》を教えれば生涯食べていく事が出来る」となり、非常に含蓄に富んだ内容である。

 

この考え方は、もちろん「魚釣り」に限った話ではなく、世の中のあらゆる場面に適用が可能だ。

今回は「ゴルフ」に当てはめて、どう向き合って行くべきかを共に考えてみよう。

魚釣りのスタイル

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①魚を与える

「魚」を一般的に言い換えるならば、「結果・答え」となる。

ゴルフの究極的な目標がスコアであるのであれば、ゴルフでいう「魚」は「スコア」だろう。

 

「スコア」は他人からもらうことができない。

まさかプロが代わりに球を打ってくれるということはないだろう。

したがって、ゴルフに「魚をもらう」という行為は存在しないことになる。

 

「スコア」の責任は全て自分自身にある。

「スポーツ」の競技一般は全て同じことが言える。

「スポーツ」はやはり素晴らしいと再認識した次第だ。

 

②魚の釣り方を教える

「釣り方」を別の表現にするならば、「ノウハウ・テクニック」が当てはまる。

ゴルフでいう「釣り方」は、「スイング理論」が大部分を占めていると考えられる。

 

ゴルフ雑誌は「ノウハウ」の塊であり、レッスンを受けるとプロから「ノウハウ」を授けてもらえる。

そこで自分自身に合った方法を身に付けることができれば、ゴルフの結果も改善されていくことに異論はない。

 

しかしノウハウを教えることが、本当に自身のためになるのであろうか。

 

 

ここで断言する。

ほとんどのゴルファーは「ノウハウコレクター」で終わってしまう。

ノウハウを受け取り続けることで、自分自身で考えることを止めてしまい、ゴルフの腕どころか、その人のアイデンティティーまで殺してしまうことになる。

 

誰であろうと「ノウハウコレクター」になりたいと思う人はいないはず。

「なりたい自分」という人物像があり、それに向かって努力していくことが理想である。

 

魚の釣り方を教えてもらうこと自体は悪くないが、それよりも大事なことがあるのではないだろうか。

 

③釣りを教える

ここから先は、格言には存在しない。

「魚の釣り方を教える」だけで終わってしまっては消化不良に終わる。

格言の続きがあるとするならば、どんな内容が後にくるのだろうか。

 

恐らく「釣り方」の上位概念である「釣り」だと考える。

ゴルフで言うならば、「スイング理論」ではなく「ゴルフそのもの」である。

 

ゴルフには様々な醍醐味があり、多くの人々を魅了し続けている。

ゴルフの意義や楽しさ・厳しさを知ってもらい、後輩達が個性豊かなゴルファーになることを願うのが先人達の役目だ。

 

スイング理論といった「ノウハウ」は、二の次である。

それよりもゴルフに対する考え方や姿勢を教えていくべし。

 

上手いゴルファーはごまんといる。

しかし強いゴルファーは一握りだ。

強いゴルファーはゴルフの本質を知っている。

知っているからこそ、最後の最後、紙一重の差で結果を勝ち取れる。

 

もしもゴルフを教える機会があるならば、「ノウハウ」よりも「ゴルフそのもの」を教えることだ。

自戒も含めて、頭の片隅にでも置いといてくれ。

まとめ

以上、魚釣りの格言を基に、ゴルフへの向き合い方をお伝えした。

 


<魚釣りの格言>

①魚を与える

②魚の釣り方を教える

③釣りを教える


 

魚釣りを例にして、想定よりも深い話をすることができた。

今の自分のポジションはどこにあり、どうあるべきかを再考してほしい。

 

 

最後に。

「ノウハウ」だけを求めていることに気付いた諸君。

 

多くのゴルファーと出会え。

多くのゴルフスタイルを体感しろ。

自分の価値感に合うゴルフスタイルを創造し、それに向かって突き進もう。

世間の声は、儲からんとするメディアの大号令に引き寄せられた偽りの潮流だ。

自分を信じて、自分が決めた道を歩もう。 

 

 (ゴルフ侍)

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