ゴルフコラム

朝一OB激減|新しいゴルフボールへの交換タイミングとは?

投稿日:2019年6月5日 更新日:

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拙者、ゴルフ侍と申す。
シングルゴルファーを増やすために日々、情報発信を続けている。

諸君、プレー中に新品のゴルフボールに交換するタイミングは決まっているか?

・特に決めていない(適当)

・朝一のティーショットで新品を使う

・表面が傷ついたら新品と交換する

・3ホールに1回、新品と交換する

何も考えていない人はおめでたい。

池ポチャやOBを打つ度に、新しいボールを出せばいいだけ。

ある意味、迷いもなく潔いと言えよう。

それ以外の人は、実は何かしらの自分ルールの下で交換タイミングを決めているはず。

プロに至っては、1ホールにつき1個のボールを使うと言われており、これが本来のボールの精度を引き出す最高のタイミングと言えそうだが、これは果たしてアマチュアに参考になるのだろうか?

考えてもみてくれ。

ボール1個につき500円相当の費用がかかっていることを考えると、18個のボールを使ったとすると9,000円の出費が必要となる。

ボールのスポンサーがついていない限りは、この作戦を取れるゴルファーはいないだろう。

今回のテーマは、「中古と新品の交換タイミング」だ。

アマチュアゴルファーにとって最適の交換タイミングを編み出したので、是非とも参考にして頂きたい。

では早速参ろう!

1:テニスのニューボールとは?

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いきなりだが、テニスの話をする。

球技であるテニスには「ニューボール」という考え方がある。

ご存じだろうか?

テニスと言えども同じく「ニューボール」に交換するタイミングがあるのだ。

あくまでもプロの試合の基準であることをご理解頂きたい。

<新品交換のタイミング>

①試合開始前

②初回から7ゲーム終了後

③それ以降9ゲーム終了後

①試合開始前

試合開始前には練習時間が設けられている。

プロの試合では、試合開始前に新しいテニスボールを渡されて、サーブやラリーなどでウォームアップをしていくのだ。

②初回から7ゲーム終了後

最初だけ7ゲーム終了後に交換させられる。

これは練習で多少の劣化があると考慮しての交換タイミングだ。

テニスボールは中に詰められた空気圧によって、反発能力も変化するため当然の措置と言える。

③それ以降9ゲーム終了後

7ゲームが終了して以降は、9ゲーム毎に新しいボールと交換する。

奇数になっているのは、交互にサーブする選手に対して公平になるようにするためだ。

ゲームの途中で新しいボールになると、打球スピードが上がり、それまでの流れが変わることもあるから、テニス観戦の面白い見所にもなっている。

2:ゴルフのニューボールとは?

テニスでは、ボールの交換タイミングがルールで決められていた。

一方、ゴルフでは完全にプレイヤーに委ねられている。

古いロストボールをずっと愛用してもいいし、新品のボールだけでプレーしてもいい。

しかし、中古と新品のボールの特徴を見極めることで、コース戦略に役立てることができることを多くの人は知らない。

現状のゴルフスタイルを変えることなく、ゴルフボールを上手く使い分けるだけで、OBを減らしたり、パーオンの回数を増やしたりできるかもしれない。

ポイントは「中古と新品を使い分ける」という点だ。

拙者が考え抜いたゴルフボールの交換戦術、知っておいて損はないぞ!

2.1:中古ボールの特徴

中古ボールといっても、自分が使い古したニューボールだけではない。

ゴルフショップに売っているロストボールも中古ボールの範疇であり、見た目は綺麗だが性能は間違いなく落ちているのだ。

中古ボールの特徴は以下の通り。

・飛距離が落ちる

・スピン量が落ちる

・ばらつきがある

このように見ると欠点だらけのボールのように見える。

諸君は、果たして中古ボールの使い道を見いだせるだろうか?

実は中古ボールは「飛ばないけど曲がらない」という特徴がある。

「曲がらない」というのはスピン量が減るからであり、さらにゴルフボールに傷があると更に曲がらなくなるという実証結果もある。

これを理解していれば、不要なOBや池ポチャは減らせると思わないか?

2.2:新品ボールの特徴

新品ボールを打つとなると、気分が高揚してしまうな。

市場価格としては1個500円前後だろう。

新しいボールを打つのは気持ちいいことであるが、反対になくしてしまった時のリスクを考えると思い切り振れないという心理も分かる。

さて、新品ボールの特徴を挙げると以下の通りだ。

・飛距離が出る

・スピン量が多い

・ばらつきが少ない

一見すると新品ボールの良さだけに注目してしまうが、本当にそうだろうか?

飛ぶことには間違いないが、スピン量が多い分だけ曲がってしまうことを知らない人が多過ぎる。

「バックスピンで戻ってきた!」

このように喜んでいるゴルファーが、新品ボールでOBを連発しているのを見ると心が痛む。

なぜなら新品ボールは「飛ぶけど曲がる」ボールだからだ。

飛んで曲がらないボールはトレードオフであり、双方を満たすボールは今後も現れないだろう。

2.3:中古と新品の比較

もう分かっただろうか?

中古と新品では全く違う。

しかし馬鹿と鋏は使いようだ。

中古ボール:飛ばないけど曲がらない

新品ボール:飛ぶけど曲がる

これらの特徴を理解して、ゴルフボールを使い分けしていけばゴルフ場の罠にはまることも少なくなるはずだ。

大丈夫。

ゴルフには「ずっと同じボールを使い続けなければならない」というルールはないのだから。

拙者が使いどころを伝授して参ろう。

3:アマチュアゴルファーに最適化した交換タイミング

さあ、中古と新品のゴルフボールの準備はできたか?

中古ボールを買う習慣のない人は、前回のラウンドで使っていたゴルフボールがあれば良いぞ。

ボールの使いどころを見極めながら、スコア改善につなげていこうではないか。

①朝一のティーショット:中古ボール

ここ!

ここが中古ボールの一番の使いどころである。

多くのアマチュアゴルファーは朝一のティーショットで新品ボールを使いがちだ。

気持ちは分かる。

しかし、新品ボールは「飛ぶけど曲がる」特徴があるのだぞ?

それはすなわちOBの確率を上げてしまう悪魔のボールである。

・朝一という緊張した場面

・まだ体が動いていない時間

・高揚感で浮足立った心理

もうミスはするべくしてするようになっている。

ここは一歩引いてみよう。

新品ではなく中古ボールを使うのだ。

するとどうだろう?

飛ばないけど曲がらないボールである。

スピン量も少ないため、高くも上がり過ぎない。

いつもなら林を超えてOBに一直線のところを、飛ばないボールゆえに助かっているはずだ。

万が一、中古ボールでOBになってしまった場合も大丈夫。

新品ボールなら更に飛んで曲がっていたのだから、「中古ボールで良かった~」と少しは慰めになるだろう。

②午後一のティーショット:中古ボール

アマチュアゴルファーであれば、途中でランチ休憩を挟むことが多い。

すると前半のリズムがなくなり後半に崩れてしまうパターンは誰しも経験していることだろう。

であるならば、午後一は中古ボールで十分だ。

ランチで膨れたお腹はハンデである。

誰が考えても、最高の結果を望めないのは分かりきったこと。

「飛ばないけど曲がらない」という中古ボールで、怪我なくフェアウェイキープを目指そう。

実際、中古ボールの方が安定した結果を出しやすいはずだぞ。

③池またはバンカー越えのパー3:新品ボール

さて、池やバンカーを越えていくパー3に訪れた。

こうした時に、池やバンカーに吸い込まれていくゴルファーを嫌というほど見てきた。

「メンタルのせいだ!」と言ってしまえばそれっきり。

「それではメンタル強化を頑張ってください」としか言いようがない。

実はショートする理由が、中古ボールを使っていると知ったら驚きだろうか?

そもそもパー3は途中のホールに配置されていることが多く、アマチュアゴルファーがそのホールまでたどり着く前に色々とボールが傷ついているのは容易に想像できる。

そんなボールの特徴は何だったかな?

その特徴は「曲がらないけど飛ばない」である。

キャリーをしっかりと欲しい場面では、新品ボールを使おう。

しっかりとミートできれば「飛んで止まる」球が打てるはずだ。

そして諸君は気付くだろう。

新品ボールの打感はこんなに気持ちよかったなんて。

④距離の長いホール:新品ボール

距離が長いホールでは、新品ボールを使った方がいい。

当たり前のことだ。

しかしプロやトップアマなど、毎ホールにボール交換している人を除いては、そうした使い分けをしている人にお会いしたことがない。

それほどまでに一般のアマチュアゴルファーは自分からハンデを背負ってプレーしているのである。

ある調査によると、6ヶ月も水に浸かっていたロストボールはドライバーで15ヤードも落ちたそうだ。

もちろんアイアンも例外ではない。

物によっては1クラブの違いが出ることもあるだろうし、その1クラブの違いが池やバンカーに打ち込む原因になっていることは大いにある。

自分に厳しい条件を課してゴルフをしたい人なら別だが、スコアを良くしたいと考えるのであれば新品ボールで攻める方が合理的ではないか?

ただし「飛ぶけど曲がる」という特徴ゆえに、リスクとリターンを計算しながら意思決定をしていくべきだろう。

4:まとめ

今回は、「中古ボール」と「新品ボール」の使い分けについて解説してみた。

この使い分けの際に、最も多いミスが「朝一ティーショットで新品ボールを使う」という選択である。

最もミスが出やすい状況で、最もミスを増幅させるゴルフボールを使うとは信じられない。

拙者も散々ミスをしてやっと気付いた戦術である。

自分への戒めも込めて、ここに記す。

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