拙者、ゴルフ侍と申す。
今回は「プッシュアウトを治したい」という悩みを一刀両断してみせよう。
本日の悩み:「プッシュアウトを治したい」
スイングの前提条件
拙者は「マン振り」こそが、最速かつ最高の上達法であると確信している。
ゴルファーが抱く全ての悩みは「マン振り」で解決できる。「複雑化」よりも「シンプル化」の戦略が最強だ。以下にまとめ記事があるので、未読の方は是非ご覧頂きたい。
「マン振り」ができていないと様々な悪癖が舞い込む。そうした悪癖を一個ずつ潰すのはキリがない。よって「マン振り」ができているという前提で話を進める。
プッシュアウトに関する情報
「プッシュアウト」に悩む諸君、まずは「プッシュアウト」に関する情報をご一読されたし。
プッシュアウトとは
「プッシュアウト」とは、打ち出し方向が目標よりも右に飛んでいくミスショット。
右に曲がる「スライス」とも似ているが、「プッシュアウト」は打ち出し方向が右という点で少し異なる。右に飛ぶ球について、その度合いを含めて整理してみよう。
①フェード: 右に曲がる球 ※意識的に曲げる球、コントロールされた球
②スライス: 右に強く曲がる球
③プッシュアウト: 打ち出し方向が目標よりも右に飛ぶ球
④プッシュスライス: 打ち出し方向が目標よりも右で、かつ右に曲がる球
⑤シャンク: ペチッという音と共に、ネックに当たり右に飛ぶ球
「スライス」は右に曲がりミスショットとなりやすいが、「プッシュアウト」についてはミスにならないどころか、逆に武器になりえる。高弾道のストレートで、実はかなりの飛距離が出る球である。これを活かさない手はない。
プッシュアウトの原因
プッシュアウトの原因は簡単だ。
スイングが「インサイドアウト軌道」であることが主要因である。
スイング軌道に対して、スクエアにヒットすれば右方向への「プッシュアウト」、フェースが開けば左方向へのスライスで「プッシュスライス」になる。
「プッシュスライス」はOB一直線の最悪の球だが、あることをすれば一切発生しない。したとしても「プッシュアウト」で収まる。何事も準備をすれば怖いものはない。
プッシュアウトの解決法
「プッシュアウト」はナイスミス。狙って打っていけ。
「プッシュアウト」を打つためのゴルフ剣技を伝授しよう。
・・・ボール位置を左足寄りに置き、全力で「プッシュアウト」を狙え。
これぞドラコンホールでも使える必殺技だ。高さも出て、ヘッドスピードも出て、方向性も良く、結果的に飛距離が出る。
からくりはこうだ。
「ボール位置」が通常、左足かかとの線上ならば、それのもっと左。左足爪先の線上に置くのだ。ボール位置が左に置けば置くほど、フェースが返るのは分かっていよう。
そして、そのフェースが返る力に抗うかのように、「フェースを返さない」ように振り切るのだ。見事に力が相殺された時には、スイング軌道に対してほぼストレートの球が飛び出す。
これを狙う時には、プッシュアウト前提で少しオープンに構えることも必要だ。
以下、おさらいしておこう。
<アドレス>
・ボール位置: 左足爪先の線上に置く
・スタンス: 少しオープンに構える ※右方向に打ち出すことを考慮する
<スイング>
・スイング: インサイドアウト軌道 ※ボール位置が左なので無意識にできる
・イメージ: フェースを返さない ※フェースが返る力と相殺される
もちろん「マン振り」であることが条件だ。力加減ゆるゆるでは、どんな球も誘発してしまう。再現性の高い「マン振り」での「プッシュアウト」は覚えておいて損はない。
これにて一件落着。
(ゴルフ侍)