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2019年6月24日。
テーラーメイドから「オリジナルワン」というミニドライバーが発売された。
「ドライバーの飛距離性能とフェアウェイウッドの操作性が融合された」という触れ込みで、ヘッド体積275ccの「ミニドライバー」の実力がどれほどのものか気になる人も多いはず。
しかしながら、ゴルフショップでは品薄で、試打ができない環境が続いている。拙者は試打をせずに購入してしまった口である。
このミニドライバーの購入を検討している方は、拙者の試打レビューを参考にして頂きたい。
目次
テーラーメイド「オリジナルワン」の特徴
①ツイストフェース:曲がり低減
ツイストとはねじれの意味。
ポイント
- トゥーに当たっても、フック回転が抑えられる。
- ヒールに当たっても、スライス回転が抑えられる。
ねじられたフェースを用いることで曲がりを低減することができる。現代ではおなじみのテーラーメイド特有の機能である。
②カーボンクラウン:低重心化
チタンボディにカーボンクラウンを組み合わせることにより、低重心化を実現。
現代のドライバーらしいシャローな形状で、ドライバーとしてもスプーンとしても使える。
③ロフトスリーブ:カチャカチャ機能
「±2°」のロフト調整が可能となっている。
プレーヤー自身が簡単にカスタマイズできて、非常にありがたい。
テーラーメイド「オリジナルワン」の試打動画
▼試打ラボしだるTV |
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▼みんなのゴルフダイジェスト |
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テーラーメイド「オリジナルワン」の試打レビュー
オリジナルワンを選んだ経緯とは?
オリジナルワンを選んだ理由はたった一つ。
「絶対にOBが出ないティーショット用のクラブ」が欲しかったからだ。
拙者が最も得意とするクラブはドライバーであるが、超ハイドローが持ち球であるがゆえに、打ち下ろしのホールや左右からの風を苦手としてきた。秘策として「直ドラ」を練習してコースで披露してみたのだが、「成功率0%」という結果に終わり「直ドラ」は封印されるに至った。
ドライバーの代わりにスプーンを選択することもできるが、そもそも練習場で握る頻度は多くないし、ヘッドが小さくて当たる気がしない。困ったものだ。


こんな思いで探していたところ、拙者の条件がぴったりのクラブがあるではないか!
それがまさしくテーラーメイドの「オリジナルワン」。
分類的にはドライバーではあるが、ドライバーとスプーンの中間なので、2番ウッド(ブラッシー)と呼んでもよいかもしれない。
このクラブがあれば、低弾道のショットが打てるに違いない。火がついた拙者は、試打ができる場所を求めて、近くのゴルフショップを回った。しかし、そもそも置いていなかったり、在庫はあっても試打用クラブがなかったり、と散々な結果であった。
まず試打をして納得したら買うのがセオリーであるが、なぜか「絶対に自分に合っている」という謎の確信があった。ネットでの購入に決めたが、定価58,000円のところ40,000円を超える程度で購入することができた。
オリジナルワンを打ってみた
オリジナルワンのロフトは「11.5°」と「13.5°」の2種類から選べる。
拙者は迷わず「11.5°」を選択し、更にロフト調整機能で「9.5°」に変更。一般的なドライバー並みである。シャフトは「43.75インチ」と短いので、打つ前から低い球しか出る気がしない。
早速、試打を始める。
ドライバーのように振り抜いた先に、今まで見たこともない低い球が飛んでいき、心の中では密かにガッツポーズ!
それから何度打ってみても、低い球が出続けるではないか!
中弾道どころではなく、これこそが低弾道である。スイングをいじるわけでもなく、クラブを替えただけで低弾道が実現してしまった。期待通りである。
朝練
噂のミニドライバー「オリジナルワン」を試打してみました!😆
・
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・何がいいって、ドライバーの半分の高さで飛んでいくこと!😱
スプーンよりも打ちやすく、スプーンよりも低弾道で、飛距離はドライバーに少し及ばない程度。
理想的なティーショットクラブに出会えました!😍 pic.twitter.com/ESlyXcQvTU
— ゴルフ侍@12/10オリムピックCCつぶらだコース (@golf_samurai11) September 26, 2019
試打インプレッション
【飛距離】 スプーン以上、ドライバー未満
【方向性】 直進性能が高い
【コスト感】 ドライバーと比べると安価
【打感】 固くも軟らかくもない適度な打感
【やさしさ】 芯が小さく、ミート率が要求される
【つかまり】 つかまりやすくもないが、ミスは引っ掛け
【弾道高さ】 打てば安定の低弾道
【構え易さ】 オーソドックスな形で黒さが際立つ
【操作性】 曲げようとすれば曲がってくれる
【デザイン】 パーシモンを彷彿させてくれる
クラブを比較してみた
クラブ比較
①スプーン(ロイコレBBD306V)
シャフト:43インチ
キャリー:210〜230yds②オリジナルワン(テーラー)
シャフト:43.75インチ
キャリー:230〜240yds③ドライバー(ミズノMPタイプ1)
シャフト:45.5インチ
キャリー:250ydsスプーンよりもオリジナルワンが安定してます!👍 pic.twitter.com/LOawMxhaxt
— ゴルフ侍@12/10オリムピックCCつぶらだコース (@golf_samurai11) September 26, 2019
上の画像を見て頂けるだろうか?
「オリジナルワン」を手持ちのスプーンとドライバーで比較してみた。
シャフトの長さは、スプーン寄りの「43.75インチ」。ふむ、スプーン感覚で振り抜ける。
アドレスしてみると、ドライバーに似た印象。シャロー設計のドライバーと思えば、全く違和感がない。
結論としては、アドレスではドライバーのように構えられ、スプーンのように振り抜きが良い、というドライバーとスプーンのメリットを両立させた素晴らしいクラブだと言える。
こんな方におすすめ
- 大型ヘッドのドライバーが合わない人
- ドライバーの弾道が高い人、ふけあがってしまう人
- ティーショットをとにかく曲げたくない人
まとめ
オリジナルワンの印象として、これは上級者モデルであると感じる。
ドライバーの売り文句として「ドライバーが上手く打てない人は、ミニドライバーなら上手く打てる」というのがあったが、この論理がいまいち分からない。現代のドライバーはデカヘッドでスイートスポットが格段に広がっているのに対し、ヘッドを小さくしてしまっては芯が小さくなるのは誰でも分かることだ。
まずはフェースの芯で捉えられるという技術があってこそ、このミニドライバーの真価が発揮できる。デカヘッドではできなかった操作性もミニドライバーならではの特徴だ。
アイアンに例えると、キャビティとマッスルバックにも似ていて、真っ直ぐ飛ばすのであればキャビティ(→デカドライバー)、球を操りたいのであればマッスルバック(→ミニドライバー)に対応するのではないだろうか。
「ドライバーは得意だけど、球が高過ぎて悩んでいる」という拙者と同様の悩みであれば、ドンピシャのドライバーであると断言しよう。わざわざ低い球を打てるように練習するのではなく、ただクラブを替えていつも通りにスイングするだけだ。
ドライバーの二刀流なんて、ミケルソンみたいで格好いいではないか!
飛ばし専用のドライバーとコントロール専用のドライバーを使い分けて、いざコースに挑戦だ。
<テーラーメイド・オリジナルワン>
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