パターのスタンス

今回はパターのスタンスを伝授しよう!
目次
「アドレス」の重要性とは?
拙者がゴルフスイングにおいて最重要と捉えているのは「アドレス」だ。
「アドレス」は言わばゴルフスイングの準備段階であり、この準備を完璧にこなすことができれば、ミスショットが劇的に減ることはご理解頂けるだろう。
アドレスには以下の3つの要素に分けられる。
アドレスの構成要素
- グリップ
- スタンス
- ボール位置
この3つの要素は、それぞれ独立して考えては駄目だ。
あくまでも1つのアドレスとして、組み合わせ最適化を目指す必要がある。
人によって最適解は異なるが、シングルハンデとして結果を残している拙者の一例はパターを苦手とする諸君に1つの指針となるはずだ。
さあ、頭を空っぽにして付いて来い。
「スタンス」の構成要素とは?
スタンス(stance)とは、アドレスしたときの両足の位置を指す。
グリップ・ボール位置と並び、ミスショットを事前に排除する重要な役目を持っている。
そのスタンスを構成する要素は以下の3点に分けられる。
スタンスの構成要素
- スタンスの向き
- スタンスの幅
- スタンスの重心位置
では、早速であるが順番に解説していこう。
①スタンスの向き
「スタンスの向き」は、方向性に多大な影響を与える要素である。
一般的にターゲットラインに対して、平行・左向き・右向きかで呼び方が変わる。
- スクエアスタンス:ターゲットラインに平行
- オープンスタンス:ターゲットラインより左向き
- クローズスタンス:ターゲットラインより右向き
基本は「スクエアスタンス」だ。
オープンスタンスの方が打ちやすい人もいるだろうが、まずはニュートラルなスタンスをマスターして自分の基準を作り上げておこう。
②スタンスの幅
「スタンスの幅」をラウンド中に変えるのは怖くないか?
できれば「スタンスの幅」を一定にしておきたいというのがゴルファーの常であろう。
では、スタンスの幅を一定にすることで得られるメリットは何か?
メリット
- 毎回、同じアドレスで再現性が高まる
- ストロークがスムーズになる
メリットはこんなところだろう。
しかし上に挙げた2点のメリットは、「スタンスの幅」と直接的な影響はない。
ストロークの精度に影響を与えるのは「スタンスの幅」ではなく、実は後に述べる「重心位置」である。よってパッティングにおける「スタンスの幅」は自由に決められる要素として認識しておこう。
③スタンスの重心位置
パターは振り子運動であるため、重心位置に大きく左右される。逆に言うと最適な重心位置をしっかりと決めておけば、パターの精度が上がることは間違いない。
さてスタンスの重心位置を語る上では「前後」と「左右」の位置関係は外せない。まずはセオリーだとされる重心位置を確認しておこう。
- 前後の位置:両足の拇指球(ぼしきゅう)の上
- 左右の位置:両足の中央、体重は左右均等にする
「前後の位置」はつま先寄り、「左右の位置」は中央寄り。
これがパターの振り子ストロークをするための常識となっている。
④パターの「おすすめスタンス」は?
①スタンスの向き
ポイントは「左足」。
ターゲットラインに対して左足が完全に垂直(90度)になるようにセッティングするだけだ。右足の位置は左足と平行の位置に据えれば完成である。
②スタンスの幅
スタンス幅は固定するな。
左足と右足を平行にする条件を満たしながら、どんどん動かせ。スタンス幅は距離を打ち分けるために活用するのが正解だ。
距離が短ければスタンスを狭く、距離が長ければスタンスを長く。足幅の範囲内でストロークするという打ち方をすれば、かなり精度が高くなる。
③スタンスの重心位置
「スタンス幅を距離によって変える」という破天荒な打ち方を実現するために重要なのが「重心位置」である。
左足一本で立ってアドレスして欲しい。右半身があるため、必然的に「左股関節」の上に重心が来るはずである。右足は距離に応じた足幅にするために、軽く体を支えるだけの感覚で良い。右足がどの位置にあろうが、いつでも左足重心になっていれば再現性は高まる。
言葉だけでは伝わらないので、拙者のイメージに近いのが「池田勇太」プロだ。彼のパッティングは左足重心を徹底できている。これはアマチュアでも参考にできるパッティングの極意である。早速、まねをしてみよう。
パターの距離感と方向性は「スタンス」で決める
以上、スタンスを3つの要素に分解して解説した。
スタンスの構成要素
- スタンスの向き
ターゲットラインと左足が垂直のスクエアスタンス - スタンスの幅
距離に応じて、スタンス幅を右足の位置で調整する - スタンスの重心位置
左足一本でも立てるほどの左足重心
今までの定説とは違う内容があったかもしれない。「信じられない」という声もあるだろう。
しかし過去に多くの試行錯誤をしてきた結果、上記の方法に落ち着いた。
月1回のラウンド回数で、パッティングに対して練習嫌いな拙者が導き出した方法である。拙者と同じ境遇の者であれば、この方法を導入してみれば光明が差す可能性は高い。とりわけシングルを目指す社会人ゴルファーには最適なパッティング方法であると自負している。
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絶対距離の打ち方 | |
①グリップ | ②スタンス |
③ボール位置 | ④バックスイング |
⑤トップ | ⑥ダウンスイング |
⑦インパクト | ⑧フィニッシュ |